無人コンビニAmazon GOでユーチューバが万引きに成功、返品のシステムを悪用か
無人コンビニエンスストアAmazon GOに対して、2月1日ユーチューバーのティム・プール氏が「I PROVED STEALING FROM AMAZON GO IS INSANELY EASY」(Amazon GOからモノを盗むのはとても簡単なことを証明した)とする動画を投稿しました。
動画は、ティム・プール氏がAmazon GOから6品の商品を持ち去りながら、スマホのアプリには1品のチャージしか来ていないことから、「5品の万引きに成功した」とする内容です。
盗んだ方法は明かされていませんが、ティム・プール氏は「極めてシンプルな万引き方法」「どんなお店よりもAmazon GOでの万引きは簡単」とし、「しかもこの方法で万引きしてもアマゾンから咎められることはない」と主張しています。
「サービスの利便性」と「利用者のモラル」の間で生じる課題
Amazon GOは、ネット通販最大手のアマゾンが2018年1月22日にアメリカのシアトルでオープンした無人コンビニエンスストアの1号店です。
Amazon GOでは、
- コンピュータ・ビジョン
- ディープ・ラーニング
- センサー技術
が用いられ、レジで精算することなくスマホのみで商品を決済できます。
その画期的なシステムにより、Amazon GOはオープン前から大きな注目を集めることに成功しました。今回の動画投稿は、そのようなAmazon GOの注目度に反応したユーチューバーによる予期できた投稿と言えるかもしれません。
ティム・プール氏の発言から、今回の万引きは返品をする場合に利用する「オーナーシステム(Honor System:自己申告システム)」を悪用したことが考えられます。
Amazon GOでは買い物をしたあとに、返品しなくても返金可能な「オーナーシステム(Honor System:自己申告システム)」を設けています。アプリにあるレシートから、返品する商品を選んで「取り除く(Remove)」をタップするだけで返金が可能です。
つまり、チャージされた商品を返品扱いにすることで商品をタダで手に入れることができてしまいます。
結果的に今回は、利用者のために設けたサービスが悪用できてしまうことが証明されてしまいました。
サービスの利便性を追求するアマゾン。利用者のモラルと今後の対応が問われます。
参考:【アマゾンゴー】、ユーチューバーが万引き成功!善意で成り立つ野菜の無人販売と同じ?
https://news.mynavi.jp/article/20180205-580017/