店舗での接客を翻訳できる、多言語対応のデバイスやアプリケーション7選
「外国人のお客さまに対する接客をちゃんとしたいけど、言語が多すぎて対応できない…」
と思っている方。
インバウンド需要の増加とともに、多言語に対応したデバイスやアプリケーションは数多く登場しています。これにより外国語に対応できるスタッフを雇うことなく、多言語でスムーズに接客できます。
とはいえ、どのようなサービスがあって、その中でどれを選択すべきなのかはわかりにくいものです。
そこで、この記事では多言語に対応できるデバイスやアプリケーションをまとめて、それぞれどのような店舗におすすめかを紹介します。
多言語対応は時間もお金もかかりそうと思うかもしれませんが、月額1000円以内ですぐに導入できるサービスもあります。
まずは、この記事で多言語対応のデバイスやアプリケーションについて大まかにおさえましょう!
なお、この記事で紹介するのは、以下のサービスです。
- 多言語対応や免税計算からCRM連携まで「OrangeOperation」
- 独自コンテンツをオトクに利用できる「OMOTENASHItablet」
- 幅広い業種に中国語で対応できる「マイナビ翻訳」
- 多様なデバイスであらゆるシーンに対応「NEC 多言語音声翻訳サービス」
- 訪日客へさまざまな手段で対応「フュートレック」
- 日本の飲食システムを多言語化する「WaviSaviNavi®」
- タブレットで音声翻訳「対面ホンヤク」
1:多言語対応や免税計算からCRM連携まで「OrangeOperation」
OrangeOperationは多言語対応でインバウンド需要にも対応できる、多店舗向け店舗管理プラットフォームです。
OrangeOperationを使うことで
- 多言語翻訳であらゆる言語の接客ができる
- レジ機能での免税計算がカンタンにできる
- 多言語対応した動画や画像を見せて、わかりやすい接客ができる
など、外国人観光客への接客が誰でもカンタンにできます。顧客管理システムとの連携や、ECサイトとのオムニチャネル化など、他のシステムとつなげることも可能です。
また、OrangeOperationはタブレットやパソコン、VRやロボットなどあらゆる端末に対応しています。なので、今お使いのものに導入しやすいこともメリットです。
こんな店舗におすすめ
- できればすでに使っているデバイスに導入したい店舗
- 多言語対応だけでなく免税や顧客管理までまとめてしたい店舗
- 多店舗で事業展開している企業
独自コンテンツをオトクに利用できる「OMOTENASHItablet」
OMOTENASHItabletは、多言語対応での「おもてなし」を新たにスタッフを採用することなく実現。飲食店に欠かせない料理メニューや、小売店などにおける商品の説明も多言語で対応できます。
お店ごとにオーダーメイドで、翻訳を含むコンテンツ制作をしてもらうことが可能です。飲食店や小売の他に、旅館のコンテンツも制作できます。
また、標準であれば「日本語・英語・中国語」の3言語に対応しており、最大8言語まで可能です。また利用できるタブレット数に制限はなく、オトクに利用できます。
こんな店舗におすすめ
- 使っている端末の数が多い店舗
- 複雑な接客が多く、独自のコンテンツが欲しい店舗
幅広い業種に中国語で対応できる「マイナビ翻訳」
マイナビ翻訳は、中国語の簡体字と繁体字に対応した翻訳アプリケーションサービスです。商品や説明にQRコードをつけて、インバウンドのお客さまがそれをスマートフォンなどで読み込むと、翻訳された情報が表示されます。
業種に合わせて、
- メニューや料理の素材、店舗案内などの情報を表示できる「飲食店向け」
- 商品のメリットや売れゆきなどを表示できる「メーカー向け」
- おすすめ商品やキャンペーンの情報を消費できる「小売店向け」
- 試着室までの案内やコーディネイトの提案などができる「アパレル向け」
- 施設の案内や順路、情報を表示できる「施設向け」
の5つがあります。
こんな店舗におすすめ
- 中国人の観光客が多い店舗
- 対面での接客が難しい店舗
多様なデバイスであらゆるシーンに対応「NEC 多言語音声翻訳サービス」
NECの多言語音声翻訳サービスは百貨店などにおすすめの翻訳サービスです。
英語、中国語、韓国語に対応しており、
- タブレット
- スマートフォン
- 専用の小型デバイス
の3つで使うことができます。そのため、カウンターにはタブレットを置いてスタッフはスマートフォンや小型デバイスを持つなど、シーンに合わせた使い分けが可能です。
また、利用データは自動でデータベースに送信されるため、問い合わせのタイミングを記録できます。これにより、接客を改善していくことも可能です。
小田急百貨店では2018年1月に実証実験が行われ、今後さらに活用が広まっていくことが考えられます。
こんな店舗におすすめ
- さまざまな端末で同じ多言語サービスを使いたい店舗
- 外国人のお客さまへの接客内容を記録したい店舗
訪日客へさまざまな手段で対応「フュートレック」
フュートレックは、訪日客の集客や接客に対する総合的なソリューションを提供しています。
多言語での接客に関するサービスは、
- タブレット端末で多言語での予約管理や免税手続きができる「Visionary」
- 音声翻訳で訪日客とのコミュニケーションを円滑にする「vGate」
- 多言語で指差しでの対話や音声の読み上げができる「SUPER ONE」
などです。この他にもプロモーション支援や情報発信など、幅広い手段でインバウンド需要に対応できます。
こんな店舗におすすめ
- さまざまなインバウンド対策をまとめてしたい店舗
58言語をカバーしつつもお手頃な料金「talkappi」
多言語対応アプリtalkappiは、
- スマートフォンやタブレットで直感的な操作
- 数千ものコンテンツから会話をスピーディに検索
- 専用の接客画面で複雑な接客でもカンタン対応
が特徴です。対応言語はスマートフォンやタブレットを用意するだけで、すぐに使い始めることができます。
基本の対応言語は「英語、中国語(簡体・繁体)、韓国語、タイ語」ですが、要望に合わせて58言語までカバー。それでいて料金は「月額980円〜」とお手頃です。
現在はホテルやレストラン、ヘアサロンなどの業種に対応しています。業種の数は、これからさらに増やしていくとのことです。
こんな店舗におすすめ
- 多言語対応をしたいが予算は割けない店舗
- 比較的マイナーな言語に対応したい店舗
- すでにスマートフォンやタブレットを使っている店舗
日本の飲食システムを多言語化する「WaviSaviNavi®」
日本ユニシスが提供するWaviSaviNavi®は、多言語に対応できる飲食店アプリです。
オーダーを紙でまとめて書く方式の説明や、お通しなどの日本にしかない習慣を説明するコンテンツが用意されており、初めて日本の飲食店を訪れるインバウンドのお客さまでもスムーズに食事を楽しめます。
- 「日本食についてより詳しく知ってほしいのに言葉が通じない」というモヤモヤを解消
- アプリで簡単に追加注文できることで、客単価をアップ
- 接客にかかる時間やスタッフの手間をなくす
など、これまであった飲食店の課題をアプリで解決することが可能です。
こんな店舗におすすめ
- 訪日客への接客がうまくいかない飲食店
- 訪日客の単価をアップしたい飲食店
- 多言語での接客に時間やコストがかかっている飲食店
タブレットで音声翻訳「対面ホンヤク」
パナソニックが提供する対面ホンヤクは、タブレットをはさんで対面で話すことができるサービスで、
- 英語
- 中国語(簡体・繁体)
- 韓国語
- タイ語
の音声を日本語に翻訳することができます。もちろん、日本語から上記の言語に翻訳することも可能です。
また、会話中に画像やマップ、ウェブサイトを直接呼び出すことができるので、音声だけでは説明が難しい内容にもスムーズに対応できます。
こんな店舗におすすめ
- リアルタイムの会話を多言語対応したい店舗
- 会話だけでは説明しにくい接客が多い店舗
多言語対応のサービスを利用して、あらゆるお客さまにスムーズな接客を
ここまで、店舗で多言語に対応するためのサービスやアプリケーションについて紹介しました。
まとめると、
- 多言語対応や免税計算からCRM連携まで「OrangeOperation」
- 独自コンテンツをオトクに利用できる「OMOTENASHItablet」
- 幅広い業種に中国語で対応できる「マイナビ翻訳」
- 多様なデバイスであらゆるシーンに対応「NEC 多言語音声翻訳サービス」
- 訪日客へさまざまな手段で対応「フュートレック」
- 日本の飲食システムを多言語化する「WaviSaviNavi®」
- タブレットで音声翻訳「対面ホンヤク」
の順にお伝えしました。
多言語対応のサービスやアプリケーションを導入することで接客がスムーズになり、その結果お客さま満足度が上がるのはもちろん、店舗の効率アップにもつながります。
まずは、自店舗のお客様はどの国からの訪問客が多いのか、チェックすることからはじめてみてください。
この記事を書いた人
佐々木ゴウ
大手Sierや、ECコンサルティング会社での経験を活かし、ファッションや食品などの各種商品ジャンルから、バックオフィス、ITインフラ系まで幅広く執筆が可能。webライティングの講師や、メディアコンサルティング、採用系メディアの編集長なども請け負っている。趣味は盆栽。