飲食店で起こりがちなミスも軽減する!飲食店運営にはPOSを使った一元管理が便利
●目次●
・飲食店で起こりがちなミスのパターン
・飲食店でミスが起こる原因
・POS(Point of Sales)の導入でミスを防ぐ
・POSで売上管理を簡単に行うことができる
・POSで顧客情報分析もできる
・POSで予約の際のミスを防ぐ
・誰でも使えるような使いやすい画面
・まとめ
飲食店では日々いろいろなトラブルが起こります。
飲食店は食材の仕入れ→料理の提供→代金の回収を行うことで利益を上げていますが、実際の業務ではやるべきことは山のようにあります。
設備投資、設備メンテナンス、人材の確保、材料の仕入れ、在庫管理、料理の仕込み、会計、清掃など行うことが果てしなくあります。
飲食店ではお客さんに素早く料理を提供することが重要であり、店員にはスピード感が求められます。しかし、急ぐあまりに時として人為的なミスが起こります。
ミスが起こることによって損失が出ることがあり、またミスを解決するのにも時間がかかることもあるため、忙しい時間帯にミスが起こると全体的な業務の効率が悪くなってしまいます。
ミスを起こりにくくするためには何が必要なのでしょうか?
ミスが起こる具体的な例と、それを予防するための策について考えていきたいと思います。
●飲食店で起こりがちなミスのパターン
ミスのパターンというものは似通っているものです。
主なミスとして挙げるとすると、以下のような内容が挙げられます。
注文編
- オーダーを取る際にもたつく
- 客がオーダーした料理と違うものを間違って厨房に通す
- 客がオーダーしたメニューの一部を厨房に通していない
- 別のテーブルの客に料理を持って行った
厨房編
- オーダーと違うものを作った
- 後のオーダーを先に作った
予約編
- 予約を受けたのに実際は予約されていなかった
- ダブルブッキングしてしまった
レジ編
- 注文したものの金額を入力しわすれたので、精算されていない
- ほかの客の注文したものを請求した
- レジ締めの際にお金の勘定が合わない
●飲食店でミスが起こる原因
ミスが起こる原因は全て働く人間の「不注意」または「不慣れ」なことから始まります。
注文編で挙げたミスの具体例は、店員が業務に慣れていないことや単なる不注意が原因として挙げられます。人間ですので誰しもちょっとしたことは間違えますし、しょうがないことです。しかしこれがあまりにも続くと困るのが経営者側の本音です。
最初の注文の時点からつまずくと、再確認やその後のフォローにも時間がかかるので、これを間違えないことが効率の良い業務を目指す上で必要になります。
メニュー数が多すぎる、日替わり・週替わりメニューがある、似たような商品がある、オーダーを手書きで書く(読みづらい、書き方によっては他の人が見たときに誤解が起こるなどのミスにつながります)などはミスを誘発する大きな原因です。
様々なパターンがあることによって注文を取るだけでもたついてしまいます。
また、レジ精算にしても、急ぐあまりに違う金額を入力して気付かずに精算をしてしまったなど、人間が行うことには必ずミスが付きまといます。
このようなミスをなくすためには、どうしたらよいでしょう?
アナログにこだわらず最新テクノロジーを活用することによって問題解決ができるかもしれません。
注文の段階からミスを防ぎ、業務を効率化できるシステムがあったら便利ですよね。
●POS(Point of Sales)の導入でミスを防ぐ
飲食店を運営する上で必ず知っておきたいものの一つとしてPOSがあります。
POSとは『Point of Sales』といい、日本語では販売時点情報管理と訳されますが、長いのでPOSと呼ばれています。POSは売上情報をオンラインで確認できるシステムです。
操作方法は簡単です。タブレット端末から操作可能な「オーダー・エントリー・システム(OES)」というシステムを使い、注文を取ることができます。
そしてこのOESに打ち込まれた注文が印刷され、厨房に届きます。
OESで取った注文はPOSに連携されます。
OESの良い所は、手書きの注文で起こりがちな書き間違いやホールスタッフと厨房スタッフ間の誤解を減らすことができます。
またレジ精算の際もあらかじめ値段をPOSで設定しておけば、金額を都度打ちこまなくても良いので、人為的ミスが原因で起こる損失をなくすことができます。
POSはこのほかにも様々な活用法があります。どのようなことができるのか見ていきましょう。
●POSで売上管理を簡単に行うことができる
POSの良いところは、売上データを手書きの帳簿やエクセルまたはパワーポイントで作成しなくても良い点です。
オーダーを確定した時から売上の情報は上がっていますので、帳簿作成に無駄な時間を割く必要もなく売上分析ができ、さらに売上を挙げるための改善について考えることができます。
●POSで顧客情報分析もできる
POSには客層やその他の要因についてデータ集積・分析できるツールが備わっているものもあります。
例えば、天気・性別・年齢・人数・関係性(カップル・友人・家族など)、滞在時間など、どのような客にどういったニーズがあるのかというデータを集積することができます。
ある程度データが集まったところでこのデータを分析し、集客するために、また売上が上がるようにどのようなアイデアが受けるか参考にすることが可能です。
●POSで在庫管理も行う
在庫がどれだけあるかを把握しておくのも重要な仕事の一つです。
注文が入ってから慌てて材料の在庫があるか確認するのではなく、事前にどれくらい在庫があるかきちんと把握しておけば慌てずに済みます。
また、在庫の消費期限を教えてくれるPOSもあります。数多くの食材を管理するのも大変なので、このようなシステムがあると助かりますね。
在庫が少なくなってきたら、そのまま食材の卸販売を行なっている会社にネット注文することも可能です。
●面倒な棚卸しや入荷作業も楽にする
飲食店を運営する上で面倒なことに、在庫の管理や入荷作業といった雑務もあります。
単純な作業のように思えますが、地味に時間を取られる作業であるため気が進まないという方も多いでしょう。また、目視での在庫管理は時に間違いも起こります。
POSの在庫管理や入荷システムを用いることにより、在庫のデータでの管理が可能になり、上記のような目視によるヒューマンエラーを無くすこともできます。
また、多店舗で在庫を共有したい場合にも一元的に管理ができるので非常に便利です。
●誰でも使えるような使いやすい画面
POSを使う上で重要なことは「誰にでもわかるようなデザインであること」です。
ほとんどのPOSにはシンプルなデザインが採用されており、欲しい情報を画面上で目を凝らして探す必要はありません。
またOESについても、今や主流となったスマートフォンのように、ボタンをタップするだけで操作できるという利便性があります。
飲食店で働いた経歴が全くない新人の店員でも、初日から直感的に使うことができるOESやPOSレジアプリを用いることで即戦力として働いてもらうことができます。
●まとめ
POSは飲食店の業務で起こりがちなミスを減らしたり、売上管理や分析に役立つシステムです。POSを導入することにより、ミスが起こりにくい仕組みを作るものでもあります。
飲食店経営者にとっても、今まで面倒だった売上集計や売上アップのための分析が簡単にできるツールです。特に多店鋪を抱える飲食店のオーナーにとっては、一元管理できるPOSは最強のツールとなります。
資料作成などといった余計な時間を割かなくて良い分、時間を節約することができるので、忙しい人にこそおすすめのシステムです。
現在様々なタイプのPOSが販売されていますが、ひと昔前に比べるとコストがそれほど割高ではないため、POSを取り入れるお店が増えています。
効率の良い店鋪運営を考えているのであれば、POSはその答えのひとつです。