店舗運営で役に立つスマホアプリ 事例とともにメリットを解説
限りあるスタッフで店舗を運営するためには、デジタルの仕組みを上手く取り入れることが大切です。また、消費者と店舗がよりよい関係性を築くためにも、スマホアプリなどのツールを導入していくとよいでしょう。
- これ以上スタッフを増やせない
- 顧客コミュニケーションを強化したい
- 注文・会計などの工数を減らしたい
このように考えている店舗運営者のかたは、便利なスマホアプリの導入を検討すべきかもしれません。限られた人材しか割けない状況でも、店舗にうまくITを取り入れてしっかりとオペレーションを回し、顧客満足度を上げることができます。
また、店舗集客アプリによって、お店に訪れる顧客とのコミュニケーションを円滑化することが可能です。
この記事では、店舗運営で役立つアプリのメリットを説明し、続いて店舗アプリの事例を5件ご紹介します。人員は増やせないが、店舗運営の効率は上げたいという運営者のかたは、ぜひ参考にしてみてください。
店舗アプリを作成するメリットは?
集客の際に店舗アプリを取り入れることで、お店に訪れるメリットには
- 店舗のブランディングアップ
- プッシュ通知による開封率アップ
- 顧客へのダイレクトな接触
の3つがあります。
以下でそれぞれを、詳しく説明していきますね。
顧客へのダイレクトな接触
顧客に対してアプローチする際に、まず手段として一番に考えられるのはホームページ制作です。1つの店舗に1つはホームページがあると言っても過言ではありません。
ただ、より顧客へダイレクトに接触したいのであれば、スマホアプリが最適でしょう。ホームページのように、検索を一度はさまなくてもよく、より顧客に近いところからアプローチできます。
プッシュ通知による開封率アップ
もしすでにメルマガを活用しているのであれば、その有効性はよくお分かりでしょう。しかし、SNSが普及し、スパムメールが横行している昨今、メルマガの開封率は減ってきています。
たとえメールを送ったとしても、顧客に見られる確率は年々減っているのが現状です。そこで、スマホアプリでのプッシュ通知はおすすめですね。開封率はもちろんのこと、クーポンといったサービス利用率の向上も見込めます。
店舗のブランディングアップ
顧客に対するアプローチだけでなく、お店自体のブランディングにも、店舗アプリはオススメです。
いまやスマホ全盛期。アプリを作ることで、顧客を中心とした人々の話題へ上り、結果としてお店へ関心が集まります。口コミの効果を活かしたマーケティング手法が、スマホアプリを使うことで可能なのです。
利用されやすい店舗アプリのポイント3つ
店舗アプリを導入するメリットとして、
- 店舗のブランディングアップ
- プッシュ通知による開封率アップ
- 顧客へのダイレクトな接触
の3つがあると説明しました。
ここからは、顧客に利用してもらいやすい店舗アプリのポイントを紹介します。
店頭で利用を訴求している
スマホアプリとはいえ、実際に買いものをする店舗で訴求していることが、最も利用につながります。店頭のほうがアプリのお得感が伝わりやすく、結果として多くのダウンロード・利用をしてもらうことが可能です。
クーポン配信を定期的に行っている
メルマガとも似た手法になりますが、顧客にとってメリットのある配信を定期的に行うことは大切です。アプリに触れる時間を増やすことで、お店の宣伝にもなるという副次的な効果も。ビーコンなどを利用して、お店の近くに来た時だけクーポンを配信する方法もありますね。
ポイントカードの代用ができる
スマホアプリがポイントカードになれば、サイフの中でかさばりがちなポイントカードを減らすことができますよね。また、ポイントカードをスマホ1台に集約できるのもメリットです。店舗に訪れて買いものをするたびに、アプリを使用することになり、その利用率は高くなるでしょう。
店舗運営アプリの事例5つ
顧客が利用しやすい店舗アプリの特徴としては、以下の3つがありました。
- 店頭で利用を訴求している
- クーポン配信を定期的に行っている
- ポイントカードの代用ができる
ここからは、実際の店舗運営アプリを5つ紹介していきます。集客以外にも、注文やスタンプカードなどで利用できるアプリもあって、活用できる機会は多そうです。
1.東急ハンズアプリ
スマホアプリをポイントカード代わりにした好例が、東急ハンズアプリです。このアプリは、ポイントカードとして使用できるだけではありません。売り場の商品バーコードをスキャンし、ネット通販に連携されることで、ECサイト上でのカートに商品が追加されるのです。
顧客は商品をじっくり検討できる他にも、各店舗の在庫を確認したのちに店頭で商品を受け取ることもできます。より利便性の高い購買体験として、スマホアプリを利用している事例ですね。
2.スマホがスタンプカード代わりに「PAS+(パスタス)」
小売店・飲食店にとってはサービスの一環である、スタンプカード。特典を受けられることはもちろん、純粋にスタンプを集める楽しさからも、リピート客の集客が可能です。ただし、かさばることは、スタンプカードが以前から抱えていた問題でした。
それを解決したアプリが「PAS+(パスタス)」です。特殊な機器を使い、店頭で実際にスタンプを押してもらえるという、デジタルなようでアナログなアプリ。
- サイフがスッキリする
- カードを忘れたり、なくすことがなくなる
という顧客側のメリットはもちろん、店舗側にも以下の利点があります。
- カードにかかる費用を削減できる
- 来店客の情報を得ることができる
利用者と店舗の両方にメリットがある、店舗アプリだと言えますね。
3.アプリ制作からできる「店舗アプリ(TenpoApp)」
お店の常連をつくることを目的にした、店舗アプリを制作から行うことができるのが、「店舗アプリ(TenpoApp)」です。簡単でスピーディーにアプリの作成が可能で、デザインレイアウトは2パターンから選択できます。
初期費用で15,000円、月額料金は9,800円、1,001ダウンロードを超えてからは従量課金という料金体系となっています。
4.顧客管理と連動が特徴の「CROSS POINT Apps(クロスポイント アップス)」
実店舗とECサイトを連動させることで、
- お店・ECのポイントを共有化
- 顧客情報の管理を一元化
などをできるのが、「CROSS POINT Apps(クロスポイント アップス)」というアプリ。
顧客情報の一元管理によって、
- ユーザーのスムーズな購買体験
- 店舗の顧客管理にかかる工数削減
を実現しました。
より効果的な販売促進が可能な、利用者にもお店にもメリットが大きいアプリですね。
5.スマホをペーパービーコンに置くだけで注文「put menu」
ペーパービーコンを活用して、アプリから注文可能な店舗を作れるのが「put menu」です。位置情報によって近くのお店を検索し、入店前に注文することができます。アプリは多言語対応しているので、インバウンド需要にも対応できますね。
利用者には、
- お店に着く前の注文で時短に
- 注文時にスタッフを呼ばなくてもよい
というメリットがあります。
店舗側には、
- 外国語を話せるスタッフを新たに増やす必要がない
- オーダーを取りに行かなくてもよい
- 顧客ターゲットの拡大
といったメリットがありますね。新たな注文方式として、飲食店や宿泊施設での導入が期待されています。
スマホアプリを取り入れて、店舗運営を効率化しよう
店舗運営で役立つ、様々なスマホアプリをご紹介しました。
- 店頭で利用を訴求している
- クーポン配信を定期的に行っている
- ポイントカードの代用ができる
という、以上のポイントを押さえていけば、集客・運営コスト削減につながるスマホアプリを作成できるでしょう。
- これ以上スタッフを増やせない
- 顧客コミュニケーションを強化したい
- 注文・会計などの工数を減らしたい
以上のように考えている店舗運営者のかたは、導入の検討をおすすめします。よりよい店舗運営のためにも、効果的にスマホアプリを取り入れていきましょう。