POSレジのデータを保管するなら「電子ジャーナル」がおすすめ
「ジャーナルって、聞いたことはあるけど何かはよくわかってない…」
という方に向けて記事を書きました。
ジャーナルは、お客さまが商品を買ったときの情報が書かれた紙で、税務署に提出する記録です。
とはいえ、どうすれば作れるのかは、正直なところわかりにくいですよね。
そこでこの記事では、
- そもそもジャーナルとは
- 電子ジャーナルを税務署に申告する方法
- 電子ジャーナル機能がついたPOSレジ3選
- ジャーナルのデータを活用する方法
の順にジャーナルをご説明します。
ざっくりとした概要を知るだけなら、この記事をサラッと読むだけで大丈夫です。
まずはこの記事でジャーナルについて大まかに知っていきましょう!
レジの「ジャーナル」とは
そもそも、レジの「ジャーナル」とは、
- 日時
- 時間
- 商品名
- 単価
- 消費税
- 総額
- 支払額
のような情報が書かれた紙のことです。
「これってレシートと同じじゃないの?」
と思うかたもいるかもしれませんが、お店のロゴなどお客さまが見る情報を省略している点で違います。
つまるところ、レシートとジャーナルは
- レシート:商品をお買上げしたお客さまに渡すもの
- ジャーナル:レシートと同じ内容で、保存のために記録された紙
のように違っているのです。
そして、ジャーナルには保管の義務があります。これは国税庁によって定められており、国税庁HPによると
- 帳簿(総勘定元帳、仕訳帳、現金出納帳、売上帳、仕入帳など)
- 書類(ジャーナル、貸借対照表、損益計算書、注文書、領収書など)
の2つを、取引の記録とともに7年間は保管しなければなりません。
POSレジを使っている店舗では、商品を取引した履歴を紙で7年間は保存していなければならないのです。
「7年分もジャーナルを保存してたら、倉庫がいっぱいになってしまう!」
と思うかもしれませんが、ジャーナルは電子化して保存することができます。
保存期間がどれだけ長くなっても、電子化されていれば店舗のスペースを圧迫しません。その方法は後述しますね。
ペーパーレス化については、「ペーパーレス化のメリット・デメリットを徹底解説」もチェックしてみてください。
その前に、POSレジの主な機能を軽くお伝えします。
補足:POSレジの主な機能
ジャーナルを記録する機能があるPOSレジ。簡単に言えば、お客さまに商品を販売した時点の情報を記録するレジです。
その主な機能は、
- 売上の管理・分析
- 在庫の管理・分析
- お客さま情報の管理・分析
の3つ。
POSレジはレジの一種ですが、売上だけでなく在庫・顧客など、店舗全体を管理するレジスターなのです。
POSレジについてさらに詳しく知りたい方は「POSレジとは?知っておきたい6つのこと【2017最新保存版】」をご一読ください!
次は、電子ジャーナルを税務署に申請する方法を見ていきます。
電子ジャーナルを税務署に申請する方法
店舗は7年分のジャーナルを保管する必要があるとお伝えしました。とはいえ、7年分ものジャーナルを保存するとなれば、かなりのスペースをとってしまいます。
そこでするべきなのが、電子ジャーナルで保管できるようにするための税務署への申請です。
具体的には「国税関係帳簿書類の電磁的記録等による保存等の変更の届出書」を記入・申請する必要があります。
詳しくは、国税庁HPの「[手続名]国税関係帳簿書類の電磁的記録等による保存等の変更の届出」を参考にしてみてくださいね。
ここまでをまとめます
ジャーナルについて、ざっくりと説明しました。ここでおさらいすると、そもそもジャーナルとは
- 日時
- 時間
- 商品名
- 単価
- 消費税
- 総額
- 支払額
のような情報を記録するために使う、店舗用の書類でしたね。そして国税庁によってジャーナルは7年間保管することが義務付けられています。
ジャーナルは紙で保存することが基本ですが、所轄の税務署に申請すれば電子ジャーナルとして持っていることも可能です。
これまでの話で、ジャーナルの概要は理解できたかと思います。続いては、電子ジャーナルを作成・保管する機能がついたPOSレジを紹介しますね。
電子ジャーナル機能つきのPOSレジ3選
ここからは電子ジャーナル機能つきのPOSレジを
- NEC RegiGrow
- 三菱電機インフォメーションシステムズ POSレジ
- フーディングジャーナル
の順に紹介します。
1. NEC RegiGrow
NECが作っているPOSシステム「RegiGrow」は、オプションで電子ジャーナル機能を付けることが可能です。
RegiGrowは「多機能・簡単」を重視したPOSシステムで、
- シンプルかつ多機能な「売上登録」
- レジが混んでいるときに役立つ「売上保留」
- システム上で完結する「点検・精算」
が特徴。使いやすさが追求されており、どのPOSシステムを使うか悩んでいるかたにもおすすめです。
2. 三菱電機インフォメーションシステムズ POSレジ
三菱電機インフォメーションシステムズが開発している「POSレジ」は、電子ジャーナルはもちろんのこと
- 別会計
- 売上速報
- 点検/精算
- 仮締/呼出
などに対応しているPOSレジです。
全てタッチパネル上で操作できて、必要なボタンだけが表示されるので、操作のミスを極力減らすことができます。
3. フーディングジャーナル
スマホやタブレットでのデータ確認に対応しているのが、フーディングジャーナルです。
- 販売管理
- 原価管理
- 勤怠管理
の3つをスピーディに計算して、店舗の状況をすばやくチェックできます。
多くの機能が用意されており、その中から自店に必要なものだけを選ぶことができるので、使いやすさはバツグンです。
ジャーナルのデータを活用するには?
ジャーナルのデータは、お客さまの買いものを詳細に表したデータです。つまりジャーナルデータがあれば、特定の商品を買ったお客さまが特定できます。
これにより、
- ある組み合わせの商品2つが売れている
- お店にとって優良なお客さまが買う商品の特定
- お店のどこにある棚の商品が最も売れているのか
- 1つの棚で考えると、どの位置の商品が一番売れているのか
など、売上アップに必要な仮説を考えることが可能です。
ジャーナルは単に税務処理のためだけのものではありません。店舗の売上を上げるために大切な情報がたくさん詰まっているデータです。
そのようなジャーナルデータを保管したまま活用しないのはもったいないですよ。電子化しておけばパソコンなどで分析することもできるので、ぜひともジャーナルは電子化して経営に活かしましょう。
ジャーナルは電子化して保管しよう!
ジャーナルについて、その概要とおすすめPOSレジ端末を紹介しました。
まとめると、ジャーナルとはレシートに書かれている情報が主に書かれた、店舗向けの書類です。
具体的には、
- 日時
- 時間
- 商品名
- 単価
- 消費税
- 総額
- 支払額
などの情報が書かれています。これは店舗の営業を税務署へ示すときに必要で、7年は保存期間を持たなければなりません。
紙でジャーナルを保管することもできますが、やはりオススメは電子ジャーナルです。電子ジャーナルは、店舗のスペースを圧迫することなくジャーナルを保管でき、かつ検索性にも優れています。
また、電子ジャーナルを使用することができるPOSレジとして
- NEC RegiGrow
- 三菱電機インフォメーションシステムズ POSレジ
- フーディングジャーナル
の3つをご紹介しました。
ジャーナルは電子化することで、
- スペース削減
- 検索性アップ
を実現できます。
ジャーナルは電子化することで、
- スペースを削減する
- 検索性をアップさせる
- 店舗の売上アップ施策を考える
などができます。
ぜひ店舗での電子ジャーナル使用を検討してみてくださいね。
ぜひ店舗での電子ジャーナル使用を検討してみてくださいね。
この記事を書いた人
黒田剛司
大阪市立大学商学部を卒業後、新卒で独立。学生時代に身につけた経営・流通・マーケティングなどの知識を活かし、コマースについて幅広いジャンルで執筆。また、サイト制作やWebメディア運営も請け負っており、IT系の記事作成も可能。無類の動物好き。