ペーパーレス化のメリット・デメリットを徹底解説
「紙の資料が多すぎる…どれがどれだかサッパリわからない…」
と悩んでいるなら、ペーパーレス化を考える必要があります。
ペーパーレス化によって紙の資料が減り、結果として効率のアップ、紙のコスト削減などができますよ。
この記事では、
- そもそもペーパーレスとは
- ペーパーレスのメリット・デメリット
- ペーパーレスを実現するために必要なこと
を紹介します。
ペーパーレスというと大変なイメージがあるかもしれませんが、その概要だけなら理解するのは簡単です。
まずはこの記事で、ペーパーレスについてざっくりと知っていきましょう!
そもそも「ペーパーレス」とは
その名の通り、ペーパーレスは「紙を減らすこと」を意味します。
具体的には、今まで紙に印刷していた資料をデータで共有することなどです。
身近な例で言えば、
- (きっぷではなく)ICカードを使った電車への乗車
- 新聞・雑誌・本の電子化
- バーコードを活用したコンビニ決済
なども、ペーパーレス化の一つですね。
ペーパーレス化の現状
いまペーパーレス化がどれくらい進んでいるかを考えるときに、日本製紙連合会のデータが参考になります。
日本製紙連合会が発表しているデータによれば、
- 新聞用紙
- 印刷・情報用紙
といった紙の需要は、ペーパーレス化によって減りつつあります。
それでも、企業で使う印刷・情報用紙の総量は16年のデータで80万トンを超えており、まだまだたくさんの紙が使われていると言えますね。
データとして保管してもよい書類は?
実は、データの形で保存してもよい書類の中でも、法定文書については「e-文書法」によって定められています。
e-文書法が施行された後には、
- 決算書類
- 契約書
- 領収書
などの書類をスキャン、電子データとして保存できるようになりました。
書類をデータ化し、紙を減らすことは政府も推し進めているのです。
ペーパーレスのメリット
企業のペーパーレス化、つまり書類をデータにして減らす利点は、
- 印刷のコストを削減する(資料の劣化もない)
- 資料を探しやすくなる
- いつでもどこでも書類を閲覧・承認できる
- セキュリティ対策ができる
- オフィスがキレイになり、環境にも優しい
の5つです。
データであれば整理の手間も少なく、日焼けなどで資料が劣化することもありません。
インターネットから、場所・時間を問わずアクセスできるのも長所です。
また、資料にパスワードをかけられるのも、大きなメリットですね。
オフィス自体もスッキリし、仕事の効率もアップするに違いありません。
ペーパーレスのデメリット
当然、ペーパーレスによるデメリットも考える必要があります。
それは、以下の5つです。
- 重要な書類はデータ化できない場合がある
- 画面の大きさによって見やすさが左右される
- メモの自由度が低い
- システム、ネットワークなどの影響を受ける
- ITに不慣れな人には使いづらい
特にスマートフォン・タブレットで資料を確認するときは、画面のサイズによって見にくくなることがあります。
また、紙であれば気軽にできたメモが、閲覧するソフトによっては難しいことも。
システム・ネットワークからの影響を受けることもあるので、ITに不慣れなかたでも使えるようにしておくことも大切ですね。
ここまでをまとめます
これまでの話をまとめると、ペーパーレスとは「紙を減らすこと」で
- (きっぷではなく)ICカードを使った電車への乗車
- 新聞・雑誌・本の電子化
が具体例としてありました。
現状として
- 新聞用紙
- 印刷・情報用紙
といった紙の需要は、ペーパーレス化によって減りつつあります。
それでも、企業で使う印刷・情報用紙の総量は16年のデータで80万トンを超えていることも意識しておきたいポイントです。
また、
- 決算書類
- 契約書
- 領収書
などの法定文書におけるペーパーレス化は「e-文書法」によって定められていることも説明しました。
そして、ペーパーレス化のメリットでは
- 印刷のコストを削減する(資料の劣化もない)
- 資料を探しやすくなる
- いつでもどこでも書類を閲覧・承認できる
- セキュリティ対策ができる
- オフィスがキレイになり、環境にも優しい
という5つの効果を紹介。
またデメリットでは以下の5つを紹介しました。
- 重要な書類はデータにできないときがある
- 画面の大きさによって見やすさが左右される
- メモの自由度が低い
- システム、ネットワークなどの影響を受ける
- ITに不慣れな人には使いづらい
ペーパーレス化について、概要はつかめたかと思います。
ペーパーレスを実現するには?
ここからは、より具体的にペーパーレス化を実現するための方法を紹介していきますね。
それが以下の3つです。
- タブレットを利用する
- 最初は紙とデータを併用する
- 会社として保存・管理する文書を決める
それぞれ詳しく説明します。
1. タブレットを利用する
いくら書類がデータ化したからといって、その確認のためにいちいちパソコンを開くのは手間ですよね。
とはいえ、スマートフォンほどの画面サイズでは、書類の確認は難しいのも事実。
そこで使いたいのがタブレットです。
- 手軽に取り出せる
- 画面サイズも十分
- インターネットにもアクセスできる
という特徴があり、クラウド上の書類にも簡単にアクセスできます。
2. 最初は紙とデータを併用する
今までは紙だったものが、一気にデータ化すると混乱する場合もあります。
ゆえに、会議でも
- 紙の資料
- データの資料
の2つを用意する期間があるとよいでしょう。
仕事の仕方そのものを変えてしまうので、テスト導入などの手順をはさむことが大切です。
状況によっては、セミナー・教育のコストをかけることも考えるべきでしょう。
3. 会社として保存・管理する文書を決める
「どの書類をデータにして、どの書類は紙のままにするか」
を決めることも、ペーパーレス化には非常に大切です。
どれだけペーパーレス化を進めても、紙の書類が完全に無くなることはありません。
ペーパーレスを失敗しないためにも、データの資料はデータとして、紙の資料は紙としての保存を意識することが重要ですね。
ペーパーレス会議システムも考えてみよう
また、ペーパーレス化を進めるためには、「ペーパーレス会議システム」の導入も1つの手段です。
代表的なものには
- ペーパーレス会議システム「SmartSession」:日立システムズ
- FUJITSU Enterprise Application
WebコアConference :富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ - moreNOTE:富士ソフト
- ペーパーレス会議ソリューション RICOH Smart Presenter:リコー
があります。
どれも基本はiPadなどのタブレットを使うシステムです。
操作性、セキュリティ、価格など、それぞれに特徴があるので、比較しながらの検討をおすすめします。
じっくり取り組んで、ペーパーレスを実現!
ペーパーレス化の目的は、
- 印刷にかかるコストの削減
- 会議など、仕事の効率アップ
- 資料の検索性アップ
にあります。
そのため、いたずらに資料をデータ化するのではなく、紙のほうが便利な資料は紙として利用することも必要です。
ペーパーレス化に失敗しないためにも、じっくりと取り組んでいきましょう!
この記事を書いた人
黒田剛司
大阪市立大学商学部を卒業後、新卒で独立。学生時代に身につけた経営・流通・マーケティングなどの知識を活かし、コマースについて幅広いジャンルで執筆。また、サイト制作やWebメディア運営も請け負っており、IT系の記事作成も可能。無類の動物好き。