ラオックスが訪日観光客へ対応、モバイル決済SUNING PAYを導入
ラオックスは2018年1月23日、近年増加している訪日観光客のモバイル決済のニーズに対応し、SUNING PAY(蘇寧金融APP)を導入することを発表しました。
SUNING PAYは、中国において「蘇寧金融APP」の名で知られ、ラオックスの親会社である蘇寧雲商グループ企業が運営する決済システムです。
SUNING PAYの導入により、お客の利便性を高めるだけでなく、蘇寧雲商のサービスユーザーとのシナジー効果を図る一方で、SUNING PAYの海外展開の足掛かりとなることが期待されています。
まずはラオックス新宿本店においてサービスを開始後、全国15店舗で順次対応していく予定としており、SUNING PAYを使って支払いをしたお客を対象に利用者の促進を図るキャンペーンを予定しているとのことです。
急速に進むキャッシュレス化への対応
ラオックスでは、2016年から「アリペイ」「WeChatペイ」などのモバイル決済システムを積極的に導入し、お客の利便性の向上に努めています。
決済システムSUNING PAYは、年々利用者が増えており、2017年の年間決済額は7000億元(約10.5兆円)、ユーザー数は1億3000万人に達しました。
背景には中国で急速に進むキャッシュレス化です。
中国の大手調査会社「iResearch」社によると、2016年の店頭における非現金決済額は14.5兆元(約217兆円)で、実店舗消費全体に占めるシェアは42.2%でした。また、その中でのQRコード決済額は6500億元(約9.7兆円)で、実店舗消費全体に占めるシェアは1.9%となっています。
日本政府観光局(JNTO)の調査によると、2017年の訪日外国人客数は前年比19.3%増の2,869万1千人で、JNTOが統計を取り始めた1964年以降、過去最多となりました。
日本政府は2020年の東京五輪までに、訪日外国人旅行者数を4,000万人にするという目標を立てており、今後も訪日外国人の増加が見込まれます。
海外から訪れた観光客をいかに取り込むかという課題は、今後の日本企業にとっても重要なものとなるでしょう。
参考:ラオックス/モバイル決済SUNING PAYを導入
https://www.ryutsuu.biz/it/k020646.html