スマホ決済サービス5選。メリットやCAT端末との比較も
「スマホ決済を導入したいけど、よくわからないな…。CTA端末と何が違うんだろう?」
と思っている方。
スマホ決済とは「スマホにカードリーダーなどを接続して、スマホを決済端末にすること」を指します。これにより決済手段の多様化が可能です。
とはいえ、スマホ決済が果たしてベストな手段なのか、そしてどのスマホ決済が一番いいのか、判断するのは難しいですよね。
そこで、この記事では、
を、お伝えします。
スマホ決済はハードルが高いと感じているかもしれませんが、概要をつかむだけなら簡単です。
まずはこの記事で、スマホ決済についてざっくり理解しましょう。
スマホ決済とは?スマホ決済の概要
世の中で使われる「スマホ決済」という言葉には、以下の2つの意味が含まれています。
- 消費者がスマホを使う決済
- 販売者がスマホを使う決済
この記事で掘り下げるのは、後者の「販売者がスマホを使う決済」の方です。
とはいえ前者も軽く紹介しておきますね。
消費者がスマホを使う決済:スマホで料金を支払う
「スマホ決済」の第一の意味は、「消費者がスマホを使う決済」のことです。そしてスマホで料金を支払う方法は、以下の2つに分けられます。
- 非接触ICによる決済
- QRコードによる決済
以下それぞれを解説します。
非接触ICによる決済:スマホをかざして料金を支払う
一つ目は、スマホをかざして料金を支払う方法です。この決済手段の例としては、おサイフケータイがあります。
QRコードによる決済:QRコードの読み取りで料金を支払う
二つ目の方法は、QRコードの読み取りによって料金を支払う方法です。
QRコードによる決済の例として挙げられるのが、Amazon Pay(アマゾンペイ)。Amazonのアカウントで決済できるため、購入者は店舗それぞれのサービスに会員登録をする必要がありません。
したがって購入者は手軽にQRコード決済を利用できます。
販売者がスマホを使う決済:スマホでクレジットカードなどを読み取る
「スマホ決済」の二つ目の意味は、「販売者がスマホを使う決済」です。スマホにアプリをダウンロードしてカードリーダーをつなぐことで、スマホをカード決済端末として用いることができます。
スマホ決済の4つのメリット
他の決済手段と比べて、スマホ決済には以下の4つのメリットがあります。
- 導入が簡単
- 手数料が安い
- 入金が早い
- 省スペース
以下、それぞれを解説します。
1.導入が簡単
1つ目のメリットは、料金と導入にかかる日数から考えて、導入が簡単である点です。
まずは料金についてですが、スマホ決済を導入するにはカードリーダーを購入する必要があります。その料金は5,000円〜2万円ほど。
とはいえスマホ決済サービスは、実質無料で導入できるケースが多いです。
次に導入にかかる日数についてですが、スマホ決済の多くは審査を含めて1週間以内に導入できます。
値段の手軽さと導入のスピード感はスマホ決済ならではです。
2.手数料が安い
スマホ決済で生じる手数料は3.24%〜。クレジットカードの手数料が6%ほどかかることと比べると非常に安いです。
3.入金が早い
スマホ決済は、決済から入金までのスパンが短いのも特徴です。例えばスマホ決済サービス「Square」の場合、特定の口座に対しては翌営業日に入金してくれます。
4.省スペース
スマホ決済の4つ目のメリットは、省スペースであること。スマホ決済の中には、スマホをレジそのものとして使えるようにできるサービスもあります。
そのため普通のレジと比べると、スマホ決済は手軽に扱うことができます。
スマホ決済とCAT端末の比較
CAT(Credit Authorization Terminal)端末とは、クレジットカードの読み取り機のこと。
スマホ決済とCAT端末の違いとして、以下の2点が挙げられます。
- スマホ決済は短期間、早急な導入にもおすすめ
- セキュリティはCAT端末の方が上
以下、それぞれを解説します。
スマホ決済は短期間、早急な導入にもおすすめ
CAT端末に比べて、スマホ決済はより早く導入することができます。というのも、CAT端末の審査〜設置には通常1ヶ月ほどかかるためです。
「なるべく早く導入したい」という方にはスマホ決済をおすすめします。
セキュリティはCAT端末の方が上
一方でCAT端末のメリットとして、高セキュリティであることが挙げられます。というのもCATは専用の回線を使っており、その回線のセキュリティ機能が高いためです。
スマホ決済サービス5選
ここからはスマホ決済サービスを5つ、紹介します。
それぞれのサービスで、
- 対応するスマホの機種
- 対応するカードの種類、ブランド
などは異なります。導入される際はお気をつけください。
1.Square
「Square」はアメリカに本社を置くSquareが提供しているサービスです。
決済手数料は3.25〜3.95%。特徴は優れたセキュリティを持っていることです。決済完了後は端末に情報を残さないことで、情報の漏洩を防ぎます。
また「Square POS」というPOSレジとの連携も可能です。レジもスマホにしたい、と考えている方におすすめです。
2.Coiney
「Coiney」は、東京都にあるコイニー株式会社が開発したサービスです。決済手数料は3.24〜3.74%。
特徴は、WeChat Payに対応している点。そのためCoineyは、中国人をはじめとする世界8億人の決済に対応できます。
その上「WeChat Pay」にのみ対応したい、ということであれば、カードリーダーを買う必要はありません。
3.楽天ペイ
「楽天ペイ」は楽天グループが提供しているサービスです。Apple製品とAndroid端末に対応しています。
手数料は3.24〜3.74%。指定口座を楽天銀行など特定の銀行にすると、翌日に自動で入金してくれます。
主要クレジットカードに加えて、電子マネー、楽天Edy、そしてGoogle Payに対応している点が特徴です。
4.Airペイ
「Airペイ」とは、リクルートグループの「リクルート ライフスタイル」が提供しているサービスです。決済手数料として、代金の3.24〜 3.74%がかかります。
- 主要クレジットカード
- 交通系電子マネー
- iD
- QUICPay
- Apple Pay
に対応しています。
5.mPOS
「mPOS」はANA Digital Gate株式会社が運営しているサービスです。提供会社と詳しいサービスは、店舗によって以下の3種類に分かれています。
- 飲食店:カカクコム、ベリトランスが提供する「食べログPay」
- 小売・販売店:西日本電信電話株式会社の提供する「フレッツスマートペイ」
- ライフカード加盟店:「ライフカード株式会社」
決済手数料は3.24%〜です。
また訪日中国人が使う「アリペイ(支付宝)」や「銀聯カード」にも対応しています。
店舗に合ったスマホ決済の選択を!
この記事では、まず「スマホ決済」という言葉には「消費者がスマホを使う決済」と「販売者がスマホを使う決済」という2種類の意味がある、と説明しました。
次に「販売者がスマホを使う決済」のメリットとして、以下の4つを挙げました。
- すばやく、安価に導入できる
- 決済手数料が安い
- 入金が早い
- スペースをそれほどとらない
次にCAT端末(クレジットカード読み取り機)との違いとして、以下の2つを挙げました。
- スマホ決済はスピーディに導入できる
- CAT端末の方がセキュリティは万全
そして最後に、スマホ決済のサービスを5つご紹介しました。
どのスマホ決済が良いのかは、お店の事情によって異なります。まずはスマホ決済を検討する材料として、現状の決済における問題点やお客さまの属性を分析してみましょう。