これからのビジネスシーンに必須のビジネスチャット:主要な6サービスを紹介!
現代の企業に求められるスピードは、電話やFAXが当たり前だった時代から格段にアップしています。
ビジネスチャットは、電話よりも時間を相手の時間を拘束せず、またメールよりも気軽にやり取りできるツールです。複数でメッセージのやりとりができ、ビデオ会議やタスク管理で在宅ワークや遠方支店との連携も簡単にできるため、導入企業は、加速度的に増加しています。
ビジネスチャットには3つのタイプがあり、それぞれ導入しやすさが異なります。
本記事では、ビジネスチャットの概要や主なビジネスチャットの紹介、導入事例などを通じてビジネスチャットの解説を行います。
目次
加速するビジネスシーンに力を発揮するビジネスチャット
ビジネスチャットとは
ビジネスチャットは、LINEのように複数でメッセージでやり取りをしたり、タスク管理をおこなえるツールの総称です。
グループチャット内でも、特定の相手に向けてメッセージを発信したり、個々で異なるタスク管理をおこなえるため、複数人で取り組むプロジェクトの進捗管理をおこないやすいのが特徴です。また、離れた場所同士でも気軽にやり取りできるため、在宅ワーカーとオフィス、部署や支店間などの連携にも活用されています。
電話やメールとは桁違いのスピード感&共有のイージーさ
気軽に話ができる電話ですが、「相手の時間を拘束するのがデメリットである」という考え方が一般的になっており、若い世代には敬遠する動きも浸透しています。また、メールは「お世話になります」、「取り急ぎご確認ください」などの定型文を一回一回入力するのが面倒という声があり、スピード感を求めるにはいまいいちパワー不足という声があります。
その点、ビジネスチャットは定型文を入力することなく気軽に会話のやり取りができる上、相手の時間を拘束しません。スピード感をもってかんたんに情報共有できるツールとして、活用が広がっています。
ビジネスチャット主要6サービスを紹介
ビジネスチャットは、現在さまざまなサービスが乱立している状態です。その中でも主要といえるサービスを
- 純チャット型
- 既存派生型
- スイート統合型
のタイプ別に見てみましょう。
【純チャット型】Slack:特徴はシンプルな機能
純チャット型は、開発当初からチャットツールとして作られたサービスのことです。
Slack(スラック)は、メッセージチャットと通話をすることができ、画像や動画のファイルも共有することができます。
またGoogleドライブやDropboxといったツールをSlackと連携して活用することも可能です。
【純チャット型】chatwork:機能も見た目もスッキリ
chatwork(チャットワーク)も、初めからチャットツールとして開発された純チャット型のサービスです。
導入企業は18万5千社を突破していると発表されており、KDDIや大和証券といった大手企業が使用していることも知られています。PCだけでなくスマートフォンやタブレットでも使用することができるので、出張中やノマドワーカーとの連携にも適しています。
【既存派生型】Workplace:Facebookと同様に使えるツール
既存派生型は、元からあったSNSの機能を拡張させるような形態で提供されているサービスをさします。Workplace(ワークプレイス)は、Facebookによって開発された業務ツールです。
Facebookと同様、重要度の高い項目を自動でチェックしてニュースフィードに掲示するなど、必要な情報を優先的にチェックできる機能が特徴です。
【既存派生型】LINE WORKS:LINEと同様に使えるツール
ビジネス版LINEのLINE WORKS(ライン・ワークス)は、LINEの別アカウントのように使えるビジネスチャットツールです。カレンダーやアドレス帳、アンケート機能などがあり、スタンプもLINEと同様に使うことができます。
純チャット型は、導入にあたって社内研修が必須となりますが、LINEと同様に使えるツールなので研修なしでも多くの人が使いやすいというメリットがあります。
【スイート統合型】G Suite:Gmail拡張型パッケージ
スイート統合型は、複数のアプリをセットにしたビジネスチャットパッケージのことです。
Googleの「G Suite(ジー・スイート)」は、Gmailの拡張型ともいえるパッケージで、共有カレンダーを利用して会議の出席者に自動招待メールを送ったり、ワンクリックで画面をビデオ会議に切り替えたりと、ビジネスにおける会話のすべてをシームレスに切り替えられる可能性をもったパッケージです。
【スイート統合型】Office 365:Officeツールと相性良い
Microsoftによる「Office 365(オフィス365)」は、いつも使用しているWordやExcelといったツールと相性よく使えるパッケージです。ファイルをクラウドで管理することで、PC、スマートフォンのどこからでもアクセスできるほか、第三者との共有もストレスなくおこなうことができます。
ビジネスチャットの導入事例
これらのツールは、大小様々な企業で導入されており、教育機関などでも今後取り入れられていく可能性があるかもしれません。導入事例の一部を紹介します。
Slack:日本経済新聞社
日本経済新聞社では300を超えるユーザーがSlackで情報を共有しています。当初は開発者向けに導入されましたが、現在では職種を越えてSlackでコミュニケーションを取っており、部署を横断するやり取りに活用されています。
Slack導入事例:日本経済新聞社
https://slack.com/intl/ja-jp/customer-stories/nikkei
chatwork:Hamee ストラップヤ
モバイルアクセサリーのネット通販を手がけるストラップヤは、東京・大阪をはじめとする拠点と倉庫の連携にチャットワークを活用しています。伝達事項を必要な人へ一括で伝えることで、連絡ミスやモレがなくなったことにより、「売る方法」について時間を割いて考えられるようになっています。
chatwork導入事例:Hamee ストラップヤ
https://go.chatwork.com/ja/case/hamee.html
LINE WORKS:有限会社紀州風呂
施工現場の「納め方」を画像で共有することで、現場とトップの情報共有をスムーズにしたのが有限会社紀州風呂です。ビジネスチャットを活用したことによって施工が効率化され、繁忙期に25%増の業績アップを実現したと報告されています。
LINE WORKS導入事例:有限会社紀州風呂
https://line.worksmobile.com/jp/home/cases/case58
社員が一括でユーザーにならなければ効果はない:導入にあたって注意すること
ビジネスチャットを導入する上で注意したいのは、社員全員が使いこなせるようにならなければ効率化が図れないという点です。理想とするのは、上司から末端の部下にいたるまでの連携がすべてビジネスチャットで可能になるシチュエーションです。
ツールに振り回されて却って業務が滞るということがないように、丁寧な研修とツールに対する意識共有が必須となるでしょう。
まとめ
ビジネスチャットは、加速するスピードに対応するための武器です。現在は探り探り導入している企業も少なくありませんが、いずれ電話やメールのような当たり前のツールになっていくのではないでしょうか。