POSシステムの製品を選ぶポイントとは。おすすめ製品も解説します
「POSシステムの製品を選びたいけど、どんなものがあるかわからない。自社におすすめなシステムを知りたい!」
と思っている方。
POSシステムを導入すれば、今まで手作業で集計していた会計データを自動で管理・分析できます。そして、データの分析から売上アップにつなげることが可能です。
とはいえ、どのようなPOS製品があってどう選べばよいかはわかりにくいですよね。
そこでこの記事では、
- POSシステムとは「会計の計算や売上の管理・分析ができるシステム」
- POSシステムを導入するメリットとデメリット
- POSシステムの種類
- おすすめのPOSシステム12選
- -ターミナル型POSシステム
- -パソコン型POSシステム
- -ハンディターミナル型POSシステム
- -タブレット・スマートデバイス型POSシステム
の順にお伝えします。
一見ハードルが高そうに感じるPOSシステムの導入も、概要を押さえるだけなら難しくありません。
まずはこの記事で、自社がどのようなPOSシステムを選ぶべきか、ざっくりつかみましょう!
POSシステムとは「会計の計算や売上の管理・分析ができるシステム」
POSシステムとは「会計の計算や売上の管理・分析ができるシステム」です。
POSは「Point of sales」の略で、POSレジとも呼ばれます。POSありレジとPOSなしレジとの違いは、リアルタイムでデータを収集・管理・分析できるかどうかにあります。
インターネットにつながっているPOSシステムは、販売情報をすぐに集めることが可能です。売上の状況を正確に知ることができるため、店舗の運営や在庫の管理などに活用できます。
大規模のお店だけでなく、最近は小規模のお店でもPOSレジを見ることは増えました。
次は、POSシステムを導入するメリットとデメリットについてお伝えしますね。
POSシステムを導入するメリットとデメリット
ここでは、POSシステムを導入するメリットとデメリットについてお伝えします。
POSシステムを導入するメリット
POSシステムを導入するメリットは、
- 業務を効率アップできる
- 売上やお客さま情報を分析しやすい
- 人的なミスや不正を防止できる
の3つです。
1. 業務を効率アップできる
1つ目のメリットは、業務を効率アップできる点です。
POSシステムは、売上情報を自動で集計してくれます。そのため、閉店後の売上集計などを格段に効率良くすることが可能です。
2. 売上やお客さま情報を分析しやすい
2つ目のメリットは、売上やお客さま情報を分析しやすい点です。
POSシステムは、
- いつ
- どの商品が
- どんな価格で
- 誰に対して
- いくつ売れたか
などの、さまざまな情報を記録・管理することができます。
これらの情報を分析することで、仕入と販売の計画を高い精度で考えることが可能です。
3. 人的なミスや不正を防止できる
3つ目のメリットは、人的なミスや不正を防止できる点です。
POSシステムでは、
- 手動で金額を打ち込む必要がない
- キャンペーンやセール時の金額を設定できる
ことから、人的なミスを防ぐことができます。
また、レジ担当者のログが残るため、未然に不正を防ぐことも可能です。
POSシステムを導入するデメリット
POSシステムを導入するデメリットは、
- 導入コストがかかる
- ネットワーク環境を必要とする場合がある
の2つです。
1. 導入コストがかかる
1つ目のデメリットは、導入コストがかかる点です。
POSシステムを導入する場合、
- 初期費用
- 月額費用
- 決済手数料
のいずれかが発生します。どの費用が発生するにせよ、現状よりもコストがかかることに変わりありません。
とはいえ最近はタブレット型のPOSシステムも多く出ており、比較的低いコストで導入することが可能です。
2. ネットワーク環境を必要とする場合がある
2つ目のデメリットは、ネットワーク環境を必要とする場合がある点です。
多くのPOSシステムは、ネットワーク環境を使ってPOS機能を利用します。
店舗でネットワーク環境が整っていない場合はWi-Fiなどの構築が必要。そのために費用と時間がかかるのはPOS製品の短所です。
次は、POSシステムの種類についてお伝えします。
POSシステムの種類
POSシステムの種類は、
- ターミナル型POSシステム
- パソコン型POSシステム
- ハンディターミナル型POSシステム
- タブレット・スマートデバイス型POSシステム
の4つです。
1. ターミナル型POSシステム
ターミナル型POSシステムは、スーパーやコンビニなどのレジで見かけるPOSシステムです。商品を置くことのできるカウンター込みの大型のものから、デスクの上における小型のものまであります。
導入数が最も多く、大規模店舗やチェーンストアなどに導入されているPOSシステムです。
2. パソコン型POSシステム
パソコン型POSシステムは、パソコンにPOSシステムをインストールし、周辺機器をつないでPOS端末として使うシステムです。
パソコンとしての機能がそのまま使えるため、
- メールの使用
- 操作マニュアルの閲覧
- 商品カタログの資料保管先として使用
など、POSシステム以外の作業にも使うことができます。
3. ハンディターミナル型POSシステム
ハンディターミナル型POSシステムは、小型で持ち運びのできるハンディターミナルを専用端末として使用するPOSシステムです。
店内をよく移動するスーパーや量販店、コンビニでの
- 発注業務
- 在庫管理
に使われることが多いです。飲食店であれば注文受付に使用するなど、POSレジとしても活用できます。
4. タブレット・スマートデバイス型POSシステム
タブレット・スマートデバイス型POSシステムは、タブレットやスマートフォンに専用のアプリをインストールして利用できるPOSシステムです。
- 手持ちのデバイスを利用してコストを抑えることができる
- 直感的に操作できるため使いやすい
などのメリットがあるため、小規模の店舗にも導入されています。
次は、それぞれのPOSシステムに対しておすすめのものをご紹介しますね。
おすすめのPOSシステム12選
ここでは、
- ターミナル型POSシステム
- パソコン型POSシステム
- ハンディターミナル型POSシステム
- タブレット・スマートデバイス型POSシステム
それぞれのおすすめPOSシステムを3つずつご紹介します。
「ターミナル型POSシステム」のおすすめ
まずここからは、ターミナル型POSシステムのおすすめをお伝えします。
1. 独自のカスタマイズもできる「FScompassコンパス」
「FScompassコンパス」は、お店のイメージに合わせて選べる4種類の画面デザインが特徴の、飲食店向けPOSシステムです。
画面にタッチしてカンタンに操作ができ、
- アイコン付きの見やすい操作ボタンを採用
- メニューボタンに商品の写真を貼り付け可能
- 見やすい専用フォントを使用
など、使いやすさにこだわっています。
▼こんな店舗様におすすめ
- 見やすく使いやすいPOSシステムを希望する店舗様
2. あらゆる業態に対応できる「FOODα5000」
「FOODα5000」は20年以上のノウハウを活かして作られた、ファミレスからファーストフードまであらゆる業態に対応できる高機能POSシステムです。
縦置き横置き兼用スタイルで、
- ディスプレイ、キーボードの角度調整
- キーボード、プリンタを取り外しての使用
ができます。また記憶装置(SSD)を採用しているため、データの保全性が大幅にアップしました。
▼こんな店舗様におすすめ
- 高機能なPOSシステムを希望する店舗様
3. お店に合わせてカスタマイズが可能な「Delious」
「Delious」は寺岡精工がリリースしている飲食店専用のPOSシステムです。
- ターミナル
- オーダーシステム
- クラウドシステム
- 券売機
などを組み合わせて、お店に合ったカスタマイズができます。
▼こんな店舗様におすすめ
- 独自のカスタマイズを希望する店舗様
「パソコン型POSシステム」のおすすめ
続いてはパソコン型POSシステムのおすすめを順に紹介します。
1. 独自のカスタマイズもできる「PCPOS」
「PCPOS」は、パソコンを本体として使用することはもちろん、
- バーコードリーダー(スキャナ)
- iPad
- iPhone
- iPod
- Android
を入力端末として使用することも可能なPOSシステムです。
オープンソースなので使用環境に合わせた独自のカスタマイズが可能で、お店の規模や基幹システムの連結など、要望に応じたシステムをオーダーメイドできます。
▼こんな店舗様におすすめ
- 独自のカスタマイズを希望する店舗様
2. エクセルが入っているWindowsパソコンならすぐに使用できる「PiPiRE」
「PiPiRE」はWindowsパソコンにエクセルが入っていれば、今すぐPOSレジに変身させることができるPOSシステムです。
利用プランは、
- 無料版:商品マスタの登録数の上限が10件
- 機能制限解除版:登録数が無制限(税込3,240円)
の2つで、低コストで利用できます。
▼こんな店舗様におすすめ
- 低コストでの利用を希望する店舗様
3. 連携機能が豊富な「BCPOS」
「BCPOS」は100業種以上9,000セットの販売実績があるPOSシステムです。
月額5,000円から利用でき、
- 免税書類作成システム「あっと免税」
- お会計時にクレジットカードや電子マネーを利用できる「BCPOS決済ソリューション」
など、連携機能も豊富に取りそろっており、必要な機能を選べます。
▼こんな店舗様におすすめ
- さまざまなシステムとの連携を考えている店舗様
「ハンディターミナル型POSシステム」のおすすめ
ここからはハンディターミナル型POSシステムのおすすめを見ていきます。
1. レジ業務から仕入れ・出庫までマルチに対応「HD-POS」
「HD-POS」は、屋外イベントなどの簡易販売用のレジとして利用できるPOSシステムです。
レジ業務以外にも、
- 発注
- 仕入れ
- 出庫
- 棚卸
など、バックヤードの業務に幅広く対応できます。
▼こんな店舗様におすすめ
- バックヤード業務もまとめてPOSで管理したい店舗様
2. 飲食店の経営者が開発した「はんじょうPOSレジ」
「はんじょうPOSレジ」は飲食店の店長10年、経営15年の経験から生み出された、現場や本部で本当に使える機能だけが凝縮したPOSシステムです。
- wifi環境の設置・管理
- 24時間365日対応のコールセンターサービス
- 遠隔サポートサービス
など、サポートも充実しています。
▼こんな店舗様におすすめ
- 手厚いサポートを希望する店舗様
3. 操作しやすいブックレット型のハンディターミナル「Easy Booklet」
「Easy Booklet」はカシオが提供する、飲食店に特化したブックレット型のPOSシステムです。
多彩なメニューを直接入力できる「マルチページタッチキー」は、アルバイトなど初めての方でも安心して使いこなせるので、業務の効率化をムリなく実現できます。
▼こんな店舗様におすすめ
- 初めてでも使いやすいPOSシステムを希望する店舗様
「タブレット・スマートデバイス型POSシステム」のおすすめ
最後にタブレット・スマートデバイス型POSシステムのおすすめを紹介します。
1. さまざまな営業規模に対応した「ユビレジ」
ユビレジは、個人商店から大型店舗まで、さまざまな営業規模に対応しているPOSシステムです。
オーダー管理やデータ蓄積をクラウド環境で行い、さまざまな管理や分析ができるため、特に飲食店に対して強みがあります。「freee」や「マネーフォワード」など、さまざまな会計システムとの連携も可能です。
▼こんな店舗様におすすめ
- 会計システムと連携させて情報を管理したい店舗様
2. リアルタイムで店舗状況を把握できる「スマレジ」
スマレジは2013年度グッドデザイン賞を受賞しており、15,000店以上に導入されている実績豊富なPOSシステムです。
取引データはレジ端末に保存されているので、トラブルでサーバーが停止した場合でもオフラインで販売業務ができます。
▼こんな店舗様におすすめ
- 導入実績の多いサービスを利用したい店舗様
3. シンプルで使いやすい「AirREGI」
AirREGIは、リクルートが提供するモバイルPOSサービスです。
機能がシンプルで使いやすく、一般的なレジ機能に加えて
- 予約管理
- 座席管理
の機能が無料で付いています。
▼こんな店舗様におすすめ
- 飲食店での利用を考えている店舗様
自社に合ったPOSシステム製品を選んで、業務の効率アップを図ろう!
ここまで、POSシステムとその製品についてお伝えしました。
おさらいしますと、POSシステムとは「会計の計算や売上の管理・分析ができるシステム」のことです。
POSシステムを導入するメリットは、
- 業務を効率アップできる
- 売上やお客さま情報を分析しやすい
- 人的なミスや不正を防止できる
の3つ。続いてデメリットとして、
- 導入コストがかかる
- ネットワーク環境が必要な場合がある
の2つをお伝えしました。導入コストをおさえたい方は、タブレットタイプのPOSシステムがおすすめです。
POSシステムの種類は、
- ターミナル型POSシステム
- パソコン型POSシステム
- ハンディターミナル型POSシステム
- タブレット・スマートデバイス型POSシステム
の4つで、店舗の業態や規模に応じて選ぶことができます。
特にタブレット・スマートデバイス型POSシステムは、低コストで手軽に導入しやすいことから飲食店を中心に利用が増加中です。うまく活用すれば、お客様の満足度を高めながら売上もアップできます。
POSシステムの導入を考えているのであれば、まずは今回ご紹介したタブレット・スマートデバイス型POSシステムから検討してみてください。
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POSをはじめとして翻訳接客、店頭店内サイネージ、在庫や顧客データの統合DBなどありとあらゆる業種のサービスをカバー。ネイティブアプリの次世代プラットフォームで小売革命を!この記事を書いた人
黒田剛司
大阪市立大学商学部を卒業後、新卒で独立。学生時代に身につけた経営・流通・マーケティングなどの知識を活かし、コマースについて幅広いジャンルで執筆。また、サイト制作やWebメディア運営も請け負っており、IT系の記事作成も可能。無類の動物好き。