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ローソンが考える未来型コンビニとは~CEATEC JAPAN2018 基調講演レポート~

「CPS/IoTを活用し、あらゆる産業・業種による「共創」を基本としたビジネス創出と、技術および情報交流などを一堂に会する場を開催し、経済発展と社会的課題の解決を両立する「超スマート社会(Society 5.0)」の実現を目指す(引用:CEATEC JAPAN2018公式サイト)」として、10/16(火)~19(金)に幕張メッセ国際展示場にて開催されているCEATEC JAPAN2018。

初日10/16(火)に、小売企業として出展した株式会社ローソン 代表取締役社長 竹増貞信氏が登壇しました。
講演のテーマは「ローソンが考える2025年のコンビニとは」。デジタル化と「おもてなし」をどのように両立させていくのか、ローソンが描く未来のコンビニ像について語られました。

ローソンが考える2025年のコンビニとは

株式会社ローソン 代表取締役社長 竹増貞信氏

今、小売業界は大きな変化が起き、競争が熾烈になってきています。コンビニ同士だけでなく、スーパー、GMS、ドラッグストア、百貨店、リアルの小売店が垣根を超えて競争しあっているところに、EC大手企業が入ってきて、日々ニュースになっていますので皆さんもよくご存知かと思います。
Amazonフレッシュなどの生鮮食品もECで取り扱われるようになってきました。

リテール業界、小売業界は未曽有の競争が巻き起こっています。
そんな中でコンビニ業界は、「踊り場ではないのか」「これからどうするのか」と言われることもあります。

ローソンは業界第3位ですが、このポジションは決して悪くはないと思っています。変化に適応し、チャレンジを行って生き残っていける可能性が高いのです。

ECは「無口な未来」、リアル店舗は「温かい未来」

ECがこのまま発展していくとして、高齢者が一言も発せずにECで買い物をする、それは「無口な未来」です。対して、リアル店舗は「温かい未来」を提供していくと考えています。

人手不足や女性の社会進出、高齢化社会といった社会問題を解決するには、「そこにある」リアル店舗の価値向上が必要です。

そのために、デジタル技術を活用した未来型ローソンを提案しています。

2025年に向けてチャレンジするローソン

入口ではカメラで顔認証を行い、どんなお客様が来られたか、どんな購買履歴があるか、どんなものがお好きか、さらにその日の体調を瞬時に測定して、体調と嗜好を掛け合わせた個人マーケティングができます。店内調理のところでおすすめの料理を提案したり、体調に合わせたサラダを紹介したりと、デジタル化による温かさの提供を行います。

IoTですべての商品がインターネットに繋がり、デバイスで健康相談もできる、栄養士さんもいる、お医者さんもいる、登録販売者がいて健康状態に合った食事、あるいは薬の処方までできるようになってきます。

そして、決済のところではお客様に手間をかけず、レジを通らずにそのまま退店いただける仕組みで、顔認証及び決済手段と繋がっている、そんなお店を作っていきます。

ここでローソンが大事にしていきたいのは、「コミュニケーション」です。
イートインなど、人が集まる場を作っていくことで、ECにはない、リアルの価値を作り出していきます。

生活のプラットフォームに

コンビニエンスストアは、過去は街の便利屋さんでした。
現在、災害時には「コンビニは社会インフラである」と言われるようにもなっています。
そして未来は、「生活のプラットフォーム」にすることで、街の皆さんに幸せを届けることに繋がるのではないかと考えています。

ハートフルなコミュニケーションがあるお店をデジタルで実現

人手不足やライフスタイルの変化、高齢化社会といった社会の課題をデジタルで解決していく必要があります。
発注業務をセミオートAIで支援するなど、これまで「デジタル化」の対象になっていなかった業務、品出し、調理、清掃といった業務をデジタル化していくことで、ハートフルなコミュニケーションを残したうえで、生活プラットフォームとなっていくことができるのではないでしょうか。

ローソンブースで「ウォークスルー店舗」を体験!

メディアにも取り上げられ話題となっているローソンブースでは、竹増社長の講演のとおり「未来型コンビニ」の提案が展示されていました。

目玉は「ウォークスルー店舗」。Amazon GOとは違い、RFIDタグとCEATEC専用アプリで決済を行います。

https://www.lawson.co.jp/service/ceatec/

まず、app storeまたはgoogle playでアプリをダウンロードします。

その後、Facebookやgoogleアカウントなどで個人情報を登録し、クレジットカード情報を紐づけます。

店舗内の陳列棚は、通常通りにサラダなどの総菜や、日用品、お菓子などが並んでいるように見えます。

しかし、一点ずつRFIDタグが貼り付けられています。

買いたい商品を袋に入れ終わったら、アプリのバーコードを表示させておきます。

退店する時には、まずゲートにバーコードを読み込ませます。
バーコードは60秒でリセットされるため、もし退店処理にもたついたとしてももう一度バーコードを取得すれば大丈夫です。

その後、RFIDを読み取るスキャナーに商品の入った袋を通過させれば、決済処理が行われます。

まとめ

この他、ブース内ではAIによる接客や自動調理ロボットのデモンストレーション、自動在庫管理システムの展示などが行われていました。

ローソンの標榜する「未来型コンビニ」の一端が垣間見えた展示内容となっています。

ECとの差別化、リアル店舗の温かさを今後も維持するためのデジタル施策に注目が集まり、ブース内が熱気にあふれた展示でした。

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