据え置き型(レガシー)POSレジシステム~メーカー別比較~
「会計」をする時にお店で必ず使われているレジ。単なる売上計算を行う機械というだけでなく、売上傾向や購入者属性の分析、さらに在庫情報の管理も行えるようになったのがPOSレジです。
タブレットPOSレジが少しずつシェアを伸ばしているといっても、やはり据え置き型(レガシー)POSレジのシェアは確固たるもので、大手数社がそのシェアの大部分を占めています。
据え置き型(ターミナル)POSレジ
もっとも流通しており、大規模店舗や多店舗展開でおなじみのPOSレジです。レジといえばこの据え置き型を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
据え置き型(レガシー)POSレジのメリットは、POSレジメーカーがハードウェアとソフトウェア両面を開発しているため、保守・サポートが手厚いこと、周辺機器が充実していること、飲食店向け、小売店向け、医療向けなど、業界に特化したレジが多数揃っていることです。
デメリットとしては、導入コストの高さと、定期的なリプレース(入れ替え)が必要なことです。そのため、個人店舗ではなかなか導入しにくいのがデメリットです。
東芝TEC
POSレジシステム市場ではシェア世界ナンバーワンの東芝テック。
周辺機器や本部機能システムも含めて、トータルで店舗運営を支援する総合ソリューションといえます。
高い機能性と、導入しやすいコスト、安定感のあるシステムが人気です。
機能性 ★★★★★
操作性 ★★★★☆
コスト ★★★☆☆
サポート ★★★★★
NECプラットフォームズ
NECの子会社が手掛けるPOSレジシステムは、東芝テックに続いてシェア第二位です。
大規模・他店舗向けから、タブレットPOSの提供で小規模店舗までカバーし、ラインナップが多様です。
最新型はコンパクトなデザインになっており、アメリカセブンイレブンに導入が決まったこともニュースになりました。
機能性 ★★★★☆
操作性 ★★★★☆
コスト ★★★☆☆
サポート ★★★★☆
富士通フロンテック
東芝TEC、NECに続き、シェア第三位が富士通フロンテックです。
店舗規模や業界に合わせて様々な機種を揃え、タブレットPOSもラインナップされています。
ここまでの三社はそれほど機能や価格に差はないと言われています。
機能性 ★★★★☆
操作性 ★★★★☆
コスト ★★★☆☆
サポート ★★★★☆
CASIO
計算機メーカーのCASIOはPOS機能のない電子レジスターのシェアナンバーワン。
レジスター開発で培ったノウハウをPOSレジでも発揮しています。
飲食店向け、サロン向け、クリーニング店向けなど、業態特化型のPOSレジもラインナップ。
機能はシンプルにし、コストダウンを図っています。
機能性 ★★★☆☆
操作性 ★★★★☆
コスト ★★★★☆
サポート ★★★★☆
寺岡精工
計量器メーカーの寺岡精工では、計量器や包装機器など店舗運営支援の機器を多く開発しています。
セルフレジの開発も積極的に行っていおり、商品チェックは店員が行い、精算は買い物客が行うセミセルフレジの発表は話題となりました。
機能性 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆
コスト ★★★☆☆
サポート ★★★★★
ビジコム
WindowsPC活用型POSシステム「BC-POS」。ハードウェアとソフトウェアを併せて導入する必要がありますが、PCを活用するため従来のターミナル型よりは導入コストのハードルは低く、他の一般的なソフトも使えるのが特長。ソフトウェアは月額制か、買取制が選択でき、タッチパネル式や一体型など、様々なタイプのハードが用意されています。
機能性 ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆
コスト ★★★★☆ (月額の場合 5000円/月~)
サポート ★★★★☆
まとめ
シェアを伸ばしつつあるタブレットPOSレジの良いところも取り入れ、各社、筐体のコンパクト化、クラウド化が進んでいると感じました。