ひそかに進む「葬儀屋のタブレット化」とは?長所と短所を解説します
「葬儀でタブレットを使うのか…?」
と思うかもしれませんが、いま葬祭業でタブレットを使うところが増えています。
葬儀の当日だけでなく、事前の打ち合わせなどでイメージを伝えることがタブレットだと簡単にできるのです。
この記事では、
- 葬儀屋のタブレット化とは?
- 葬儀屋がタブレットを使うメリット・デメリット
- タブレットを活用する葬祭業のサービス3選
- 葬儀屋はどのようにツールを使ったらよいのか?
をお伝えします。
タブレットの導入、というと難しい印象があるかもしれませんが、概要をつかむだけなら難しくありません。
まずはこの記事で、ざっくりと理解していきましょう!
進む「葬儀屋のタブレット化」とは?
冒頭でもあったように、葬儀業界でタブレット化が進んでいます。
- プラン、返礼品、料理などのカタログ
- 葬儀当日の施行
- 会員の管理
など、今まで紙で作業していたことが、徐々にタブレットで代替されはじめました。
アプリで当日の葬儀をシュミレーションしたり、プランナーのイメージを画像・ムービーでお客さまに伝えることができます。
ペーパーレスの最大のメリットは、葬祭の場でも発揮されます。
詳しいメリット・デメリットは以下で見ていきますね。
葬儀屋がタブレットを使うメリット
タブレットを葬儀屋が使うメリットとしては、
- 時間の節約になる
- 大量の書類を持ち運ばなくてよい
- 直感的なタッチ操作
の3つがあります。
まずは、1の「時間の節約になる」から説明していきますね。
1. 時間の節約になる
今まで紙で管理していた資料がデータになることで、
- 欲しい情報が簡単に検索できる
- 事前の相談で、会話に合わせて写真・画像・動画を出せる
ということが可能です。
これにより、書類を探すためにかかっていた時間を減らすことができ、業務スピードを上げることができます。
2. 大量の書類を持ち運ばなくてよい
葬儀屋は、
- 葬儀のプラン表
- 葬儀で使う備品のリスト
- 返礼品のカタログ
- 料理のカタログ
など、葬儀を計画するときに大量の書類を持っている必要がありました。
しかし、これがタブレットになると、タブレットデバイス1つあれば全てをデータで持ち運ぶことができます。
3. 直感的なタッチ操作
「もっと大きな写真を見たい!」
「オプションの組み合わせを自由に変えたい!」
というときも、タブレットであれば直感的にタッチで操作できます。
様々なオプションを選んでも、自動で料金を計算してくれるツールもあり、提案が便利で確実になります。
ここで、葬儀屋がタブレットを使うメリットをまとめると、
- データで情報を管理でき、時間の節約になる
- 大量の書類を持ち運ばなくてよい
- 直感的なタッチ操作で利便性あり
の3点がありましたね。
葬儀屋がタブレットを使うデメリット
次に、葬儀屋がタブレットを使うことによるデメリットを紹介します。
それが、
- 高齢のかたにとって使いにくい
- 初期費用がかかる
- データの編集をするスキルが必要
の3つです。
順番にお伝えしますね。
1. 高齢のかたにとって使いにくい
葬儀の相談などで、相手のかたが高齢だとタブレットを使いにくいと感じる可能性が高いです。
直感的に操作できるとはいえ、機械そのものに抵抗がある高齢者のかたが多いのも事実。
そのため、紙とタブレットを併用できる体制にしておくことも大切ですね。
2. 初期費用がかかる
タブレットを一気に何台も導入するとなれば、それなりの費用がかかります。
ゆえに、タブレットをとり入れることで
- どれくらい業務スピードが上がるのか
- 金額としてどれほどのメリットがあるのか
を試しに算出しておくのがおすすめです。
3. データの編集をするスキルが必要
写真・動画など、データを加工・編集したいときには、それ相応のスキルが必要です。
完璧に使いこなす必要はないかもしれませんが、従業員にも最低限のスキルがないといけません。
デメリットをまとめると、
- 高齢のかたにとって使いにくい
- 初期費用がかかる
- データの編集をするスキルが必要
の3つがありました。
メリットと比べながら、実際にタブレットを導入したときのシミュレーションをしてみることをおすすめします。
葬祭業でのタブレット活用サービス3選
続いて、葬祭業でのタブレット活用サービスを3つ紹介します。
- 葬祭の達人
- Handbook
- 祭典式場紹介カタログアプリ
の順にご紹介するので、自社に合うサービスはあるか、検討してみてください。
1. 葬祭の達人
葬祭の達人では、葬儀の施行シーン・営業シーンに合わせて、売上や集客のアップに対応しています。
お客さまと相談しながら、
- 入力受付簿
- 見積もり
までその場で作ることができ、葬儀の準備をスピーディに行うことができます。
料金は「月額39,800円」です。
2. Handbook
Handbookは、タブレットなどモバイルに向けたコンテンツ管理システムで、
- 豊富な管理機能
- パソコン・スマホなどにも対応
- 安心のセキュリティ
が特徴です。
お客さまに合った葬儀イメージを短い時間でつかんでもらうことができ、業務の効率アップにもつながります。
3. 祭典式場紹介カタログアプリ
祭典式場紹介カタログアプリは、
- お客さまと相談したその場で見積もりを作成
- VRで式場の空間をチェック
が特徴のアプリです。
開発元もKBB,I&D株式会社では、このアプリの他にも
- 当日の配置まで確認できる「祭典式場シュミレーター」
- 自宅での葬儀のイメージがつかめる「自宅葬儀・仏壇ARアプリ」
- パソコン・スマホから記入できる「エンディングノート」
などを開発しています。
葬儀屋の最適なツールの使い方は?
先ほどご紹介したように、確かに葬儀についてのテクノロジーは発展しています。
しかし、その全てを導入することが最適なソリューションとは限りません。
デメリットでも紹介しましたが、高齢のかたにとってタブレットでの作業はなかなか慣れないものです。
そのため、紙との併用を考えながら、タブレットの導入を進めていくのがよいでしょう。
タブレットを活用して、葬祭業をさらに使いやすく
葬儀業でのタブレット化についてまとめました。
今まで、紙をベースに行っていた
- プラン、返礼品、料理などのカタログ
- 葬儀当日の施行
- 会員の管理
などをタブレット上ですることが、葬儀のタブレット化の主な概要でした。
また、そのメリット・デメリットは
【葬儀屋がタブレットを使うメリット】
- データで情報を管理でき、時間の節約になる
- 大量の書類を持ち運ばなくてよい
- 直感的なタッチ操作で利便性あり
【葬儀屋がタブレットを使うデメリット】
- 高齢のかたにとって使いにくい
- 初期費用がかかる
- データの編集をするスキルが必要
でしたね。
実際に葬儀をタブレット化できるサービスも3つ、紹介しました。
タブレット化が進んでいるとはいえ、それがお客さま・自社の両方にとって使いやすいかどうかは考える必要があります。
まずは、タブレットをとり入れるメリットがどれくらいあるのかを考え、ベストな業務の形を探すところからはじめてみましょう!
この記事を書いた人
黒田剛司
大阪市立大学商学部を卒業後、新卒で独立。学生時代に身につけた経営・流通・マーケティングなどの知識を活かし、コマースについて幅広いジャンルで執筆。また、サイト制作やWebメディア運営も請け負っており、IT系の記事作成も可能。無類の動物好き。