セルフレジ(セミセルフレジ)の使い方や導入法、メリットなど徹底解説
目次
- セルフレジ(セミセルフレジ)とは
- セルフレジ(セミセルフレジ)の使い方
- セルフレジ(セミセルフレジ)のメリット
- セルフレジ(セミセルフレジ)のデメリット
- セルフレジ(セミセルフレジ)の導入店舗は?
- セルフレジ(セミセルフレジ)の利用状況は?
- セルフレジ(セミセルフレジ)の3大メーカーを紹介
- 新たに登場「スマホレジ」!西友東大宮店の取り組み
- まとめ:セルフレジ(セミセルフレジ)導入で効率よい会計業務を
「セルフレジ(セミセルフレジ)」という言葉を聞いたことはありますか?スーパーなどで、商品のスキャンまでをお店のスタッフが行い、精算はレジ横に設置された精算機で行うのが、セルフレジ(セミセルフレジ)です。
商品のスキャンから精算までを全て利用者が行うフルセルフレジとは異なり、
- バーコードの読み取りに慣れているスタッフに、作業を任せることができる
- 精算のときに焦らなくて済む
- レジで待つ時間を短くできる
などのメリットがあります。
セルフレジ(セミセルフレジ)を導入することで、従来よりも少ない労力でレジを回せるようになるでしょう。機種によっては、レジ1つに対して精算用の機械が2つ付いているものもあり、レジでの精算をより効率化できるはずです。
東京・丸の内に新店舗をオープンし、セルフレジ(セミセルフレジ)の導入に踏み切った大戸屋HDの窪田健一社長は、
機器の導入によって「標準的な店で現在4人のフロアスタッフを3人にできる」
[引用:http://www.asahi.com/articles/ASK504T71K50ULFA018.html]
と説明しています。
- ふだんレジが混み合うことが多い
- レジの精算での待ち時間を減らしたい
- より少ない人数でレジを回したい
このように考えている店舗のかたは、セルフレジ(セミセルフレジ)の導入を検討することをおすすめします。
それでは、セルフレジ(セミセルフレジ)について、以下で詳しく述べていきます。
無料メルマガ登録はこちら:ストアデジタルの今をひも解くメルマガをお届けセルフレジ(セミセルフレジ)とは
冒頭でも説明しましたが、セルフレジ(セミセルフレジ)とは
- 商品のスキャンまでをお店のスタッフが行う
- 精算はレジ横に設置された精算機で行う
という方式のレジです。
全てを利用者が行うセルフレジを使用するときに起こりがちな
- バーコードのスキャンに手間がかかる
- バーコードのない商品を処理するのに時間がかかる
- 割引商品に対応していない
- 困ったら結局スタッフを呼ぶことになる
といった問題も、セルフレジ(セミセルフレジ)なら発生を抑えることが可能ですね。
PR:セルフレジ(セミセルフレジ)
最近スーパーに行くとよく見かけるようになったセルフレジですが、セルフレジに慣れていないお客様が操作に戸惑い、本当は従業員のオペレーション短縮と人員削減、さらにはお客様の利便性を目的としているはずにも関わらず、逆に従業員が対応に追われ、時間もかかる結果となっている現場状態は少なくありません。
しかし、例えばスキャンと袋詰をして支払いだけセルフレジというように、半分を従業員が担当するいわゆるセルフレジ(セミセルフレジ)なら、解決ができます。
そして、このセルフレジ(セミセルフレジ)機能をタブレット型ネイティブアプリとして備えているのが、Orange Operationです。
レガシーPOSシステムを販売している大手ベンダーもこうしたセルフレジ(セミセルフレジ)を販売していますが、簡単に移動できないほど筐体が大きすぎる上に、幅を取ります。
しかしOrange Operationはタブレット型でレガシーPOSシステムでできることは全て兼ね備えており、スペースも取りません。
【実績例のご紹介】
数多くのお客様にご提供させていただいたプロジェクトのうち特徴的な実績を有するものについて、ご紹介をさせていただきます。
顧客台帳として利⽤していただくため、顧客との会話や顧客への商品案内実績の記録などを実現する、「顧客台帳システム」をPOSに付与。
過去の案内履歴等からそのまま会計に進めたり、ECでよくあるレコメンドを店舗で実現するなど、弊社で無ければ実現することの難しい機能を多数⽤意しました。
◆Orange Operationはネイティブアプリを使った、ありとあらゆる業種・業態の店舗やサービス運営を支援する次世代プラットフォームです。
セルフレジ(セミセルフレジ)の使い方
一般的に、セルフレジ(セミセルフレジ)を使うときには、以下のような手順で行います。
- セルフレジ(セミセルフレジ)のスタッフに商品(かご)を手渡す
- スタッフが商品をスキャンする
- 精算機で代金を精算する
では、この方式で精算を行うセルフレジ(セミセルフレジ)を導入することで、一体どんなメリットがあるのでしょうか?
セルフレジ(セミセルフレジ)のメリット
ここまでで、セルフレジ(セミセルフレジ)が
- バーコードのスキャンに手間がかかる
- バーコードのない商品を処理するのに時間がかかる
- 割引商品に対応していない
- 困ったら結局スタッフを呼ぶことになる
といった問題を抑えることができると説明しました。
ここからは、セルフレジ(セミセルフレジ)の具体的なメリットについて、紹介していきます。
従来、人が全ての処理を行っていたレジと比べると、
- 会計の時間を短縮できる
- 利用者はゆっくり精算できる
- 店員がお金に触れず、衛生的
といったメリットが、セルフレジ(セミセルフレジ)にはあります。
第一のメリットは会計の時間を短縮できることで、同じ時間でたくさんの会計処理ができることです。また、第二に精算で焦ることがなくなり、利用者・スタッフの両方にとってストレスのないレジになることもメリットですね。最後は、従来のレジのように「お金を触った手で生鮮品などの食品を触ることがない」というメリットです。
ファーストフード店や惣菜店でも導入事例が見られるようになってきました。
2018年11月、モスフードサービスでは「モスバーガー」の東京と関西7店舗で、セミセルフレジを導入すると発表。従来店舗に導入していたレジはそのままに、ユーザーの支払い部分だけを追加した形式で、現金、銀聯カードを含むクレジットカード、交通ICカード、楽天edy、モスカードの支払いが可能ということです。
初期コストがかかるセルフレジ(セミセルフレジ)ですが、長期的なメリットを考えれば、導入する価値は十分あると言えそうです。
セルフレジ(セミセルフレジ)のデメリット
ここまでで、セルフレジ(セミセルフレジ)には
- 会計の時間を短縮できる
- 利用者はゆっくり精算できる
- 店員がお金に触れず、衛生的
というメリットがあることを説明しました。
ただし、セルフレジ(セミセルフレジ)にも、以下のようなデメリットがあります。
- 導入した直後は、説明のスタッフが常駐する必要がある
- 商品の数が少ないと、その速度はフルセルフレジと変わらない
- 精算が現金以外だと、対応が難しい
第一に、導入したてのころは利用者が使い方を把握していないので、操作を説明するスタッフが必要です。また、第二にセルフレジと比べて、商品が少ないときの優位性がありません。第三は、現金以外の電子マネー・クレジットカードなどの支払い手段に、対応していない場合が多いことです。
ただ、最近はクレジットカード・電子マネーに対応した、セルフレジ(セミセルフレジ)も登場しています。全てのセルフレジ(セミセルフレジ)様々な決済方法に対応する日も、そう遠くはないはずです。
これらのメリットとデメリットをしっかり把握したうえで、セルフレジ(セミセルフレジ)の利用を検討して行きましょう。
セルフレジ(セミセルフレジ)の導入店舗は?
では、実際にどのような店舗が、セルフレジ(セミセルフレジ)を導入しているのでしょうか?
首都圏を中心に展開しているスーパーのマルエツは、すでにセルフレジ(セミセルフレジ)を導入が進んでいます。また、イオングループはセルフレジ(セミセルフレジ)の試験導入を終えて、本格導入を始めています。
マルエツ・イオンの他にも、九州で展開している西鉄ストアは、全店舗での導入がスタート、西友も一部レジがセルフレジに置き換わっています。
スーパーだけでなく、コンビニエンスストアのNEWDAYSは交通系ICカードで支払いができるセルフレジを導入しています。
レンタルショップやアパレルショップ、雑貨店などでも、セルフレジ(セミセルフレジ)を導入する企業が増えてきました。
セルフレジ(セミセルフレジ)の利用状況は?
セルフレジの利用状況を調査した株式会社インテージによると、セルフレジの認知率は性別・年代によって違いはあるものの、全体では9割が認知しており、一番認知・利用率の低い60代男性でも87.6%が「知っている」と回答しています。
地域別では東北が利用経験率が80%を超え、次いで北海道、中部と続く中、西日本では利用率が低い傾向となっています。これは東日本大震災の影響で、人手不足を補うためにセルフレジ(セミセルフレジ)の導入が進んだためではないかということです。
「どこで利用したことがあるか」という設問では、9割以上が「スーパーマーケット」と回答。次点の「レンタルショップ」の11%を大きく引き離しています。
利用頻度の高いスーパーマーケットでのセルフレジ(セミセルフレジ)利用は日常的なものとなりつつあるようです。
参考:セルフレジはどこまで浸透したのか?~導入・利用実態と、消費者が感じるメリット・デメリット~ インテージ調べ
https://www.intage.co.jp/gallery/self-checkout/
セルフレジ(セミセルフレジ)の3大メーカーを紹介
ここまでで、セルフレジ(セミセルフレジ)の概要、メリット・デメリットや導入店舗をお分かりいただけたかと思います。
この項では、セルフレジ(セミセルフレジ)の3大メーカーを紹介していきます。これから導入を検討しているかたは、要チェックですよ。
東芝テック
決済方法で、
- 現金
- クレジットカード
- 電子マネー
を選択できるのが、東芝テックのセルフレジ(セミセルフレジ)です。
オプションで、クーポンなどのスキャナをつけることもでき、幅広い要望への対応が期待できます。
富士通フロンテック
従来のPOSレジでは、シェア3位を誇る富士通フロンテック。フルセルフレジモデルの生産は終了しており、セルフレジ(セミセルフレジ)への力の入れ具合が伺えます。
寺岡精工
「量り売り機能」のついたレジが特徴的な寺岡精工では、「スピードセルフ」と称したセルフレジ(セミセルフレジ)を開発・販売。2017年1月時点で、1000店舗以上が導入しているのも安心できますね。
関連記事:【保存版】セルフレジ(セミセルフレジ)~メーカー別比較~
新たに登場「スマホレジ」!西友東大宮店の取り組み(※2018/9/28追記)
2018年9月、西友東大宮店(埼玉県)がオープンしました。
従来の有人レジ、セルフレジの他、買い物客が「スマホdeレジ」アプリを使って精算を行うスマホレジも4台導入され、話題となっています。
スマホレジは、買い物をしながらアプリを使って商品のバーコードをスキャンし、専用レジで会計を行うという仕組みです。
従来のセルフレジと違う点は「買い物をしながら」スキャンが出来ること。大量の商品を購入する場合は、「バーコードのスキャンが大変」「プロのレジスタッフに任せた方が速い」「自分の後ろに行列ができてしまった」といった感想もみられますが、スマホレジではスキャンが終わった状態で専用レジで会計だけを行えば良いため、時短に繋がるとしています。
※「スマホdeレジ – SEIYU -」は2018年9月現在iOS版のみがリリースされています。
セルフレジの代替技術となるか?レジカート(※2019/1/18追記)
スマホレジとも似たアイデアですが、カートにレジを付けた「レジカート」も今後注目の技術です。
コストコなど、大量購入を行う店舗ではカートに商品を入れる段階でスキャンを行った方が効率的な場合もあります。
参考:レジなしショップ用深層学習スマートカート、米新興企業Caperからデビュー
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1901/11/news067.html
セルフレジ(セミセルフレジ)導入で効率よい会計業務を
セルフレジ(セミセルフレジ)とは
- 商品のスキャンまでをお店のスタッフが行う
- 精算はレジ横に設置された精算機で行う
という方式のレジであること。
一般的に、セルフレジ(セミセルフレジ)を使うときには、
- セルフレジ(セミセルフレジ)のスタッフに商品(かご)を手渡す
- スタッフが商品をスキャンする
- 精算機で代金を精算する
という手順で行うこと。
セルフレジ(セミセルフレジ)には
- 会計の時間を短縮できる
- 利用者はゆっくり精算できる
- 店員がお金に触れず、衛生的
というメリットがあり、
- 導入した直後は、説明のスタッフが常駐する必要がある
- 商品の数が少ないと、その速度はフルセルフレジと変わらない
- 精算が現金以外だと、対応が難しい
というデメリットが存在することを説明しました。
これらの内容をしっかり理解し、店舗に導入したときのシミュレーションを行いましょう。試験的に導入してもよいかもしれません。
セルフレジ(セミセルフレジ)を上手く活用して、店舗運営の効率化を目指しましょう!
この記事を書いた人
黒田剛司
大阪市立大学商学部を卒業後、新卒で独立。学生時代に身につけた経営・流通・マーケティングなどの知識を活かし、コマースについて幅広いジャンルで執筆。また、サイト制作やWebメディア運営も請け負っており、IT系の記事作成も可能。無類の動物好き。