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ORANGE POS
ORANGE POSレポート
特集:未来のレジとは?
02.ブレイクスルーであったセルフレジ常識を変えたテクノロジーの進化

「レジは店員が打つもの」という常識を覆したセルフレジの実現は、大きなブレイクスルーとなりました。

日本では昔から、無人販売所のような販売に労力を割かない販売方式の他、諸外国にくらべて圧倒的にリッチかつニッチに進化した自動販売機など、様々な省力販売の仕組みがありました。しかし、店舗ではスタッフにレジ打ちをしてもらうのがあたり前であり、自動販売機やガチャ、飲食店の食券購入など、一定の商品や業界以外ではセルフで支払いを行うということはそれほど多くはありませんでした。

セルフレジが世の中に広まったきっかけ

キャッシュレスが後押ししたセルフレジ

セルフレジの実現のためには、システムや機械よりも先に、習慣としての問題がありました。日本では、キャッシュレス決済よりも圧倒的に現金が使われる決済の利用が多かった、という点です。当然、現金を扱うためには現金の格納器は強固にする必要があり、現金の集計を行う機械にはカウントのミスなどは許されません。
自動現金取り扱い機はすでにメジャーなものとなり、一般でも多く出回っていましたが、いくつかの大きな欠点がありました。世の中で利用されている自動釣り銭機などの多くは「自動販売機」のものであり、一円玉を使えないのです。このため、店舗で利用できる自動釣り銭機は数が少なく、一般的に利用されるまでに多くの試行錯誤が必要でした。

しかし、ここに大きな後押しをしたのが、キャッシュレス決済の流れです。QRコード決済、クレジットカード、あるいは電子マネーなど、様々な電子決済が生まれ一般化していきました。日常的に電子決済を利用する人々も増加し、現金の利用をせずともセルフレジが成立するようになりました。まずはキャッシュレス決済対応のセルフレジから開始する、という流れも多くあります。
後に自動釣り銭機も小型かつ堅牢で安全なものが多数開発され、セルフレジに搭載可能となり、一般化されていきました。

セルフレジの種類

このような流れを受け、多くのセルフレジが生まれ活用されるようになりました。
ここでは、セルフレジの一部の例をご紹介します。

完全セルフレジ

商品のスキャンから袋詰め、支払いまでのすべての工程をお客様が行うタイプのセルフレジです。
スキャンを効率化するためにRFIDを用いたタイプの物や、バーコードをスキャナーで読むGMS(スーパーマーケット)などで利用されているタイプの物もあります。キャッシュレス専用レジや現金対応レジなど、多様なバリエーションが用意されているケースが多く見られます。

完全セルフレジ
セミセルフレジ

セミセルフレジは、商品のスキャンは店員が行い、支払いや袋詰めはお客様が行う形が主流です。セミセルフレジは近年その数が増加してきています。
店舗のスタッフや店員が現金やカードに触れないためお客様に安心感を与える事ができるばかりではなく、レジの滞留の大きな要因である支払い待ち時間を削減することが出来ます。単位時間あたりでの処理効率を向上させるためには、最良のアプローチの一つであると言えます。

セミセルフレジ
レジカート

店舗内を移動するカートにレジ機能をアドオンしたレジカートも、広義にはセルフレジの一つといえます。例えば、事前にプリペイドカードやクレジットカードを登録しておき、お客様がカートに商品を投入するタイミングでカートに付属する端末でスキャン、退店時に決済を実施する、というものです。
店舗にレジレーンを設置する必要がなくなるだけでなく、レジカートの端末液晶画面にて様々な拡販施策を実施できるため、お客様と対話をしながら商品購入などを実施してもらうためには非常に効果的かつ効率的な仕組みでもあります。
生鮮食料品の販売方式の一つとして、現時点で最も効率的なソリューションの一つでしょう。

レジカート
レジなし / 自動決済店舗

セルフレジであるかは曖昧な存在ですが、店舗に店員・スタッフが操作するレジを設ける必要がないという点ではセルフレジと言えるのではないでしょうか。
入店時にお客様の判定・判別・認証を実施し、お客様の行動をカメラやAIセンサーなどで追跡、お客様が手に取った商品、カゴや鞄に入れた商品を購入判定し、退店時に登録されたアカウントなどから自動決済を行う、という仕組みです。Amazonが展開しているAmazonGOなどが驚きをもって迎えられ、日本国内でも数件の実証実験が行われ実用化に向けた研究開発が続いています。
徹底的に店舗での購買を効率化していくとこのような姿となる、という好例であると言えます。

レジなし / 自動決済店舗
全自動販売機店舗

すべての商品が自動販売機で販売されている店舗もセルフ型であると言えるのではないでしょうか。
日本国内では、高速道路のパーキングエリアなどでこの形式の店舗を数多く見かけますが、中国などでは全てが自動販売機のコンビニが一時期出現していました。
店舗に求めるものが「接客」ではなく「体験」や「商品の素早いピックアップ」である場合には、これもある意味で究極的な効率性を誇るソリューションであると言えます。

全自動販売機店舗

セルフレジの普及とメリット

セルフレジの普及率は増加傾向

2020年の段階で、日本国内におけるスーパーマーケットでのセルフレジ導入状況は15.8%であり、コロナ禍のために増加した傾向が見て取れます。また、経営店舗数が多くなるほど導入率も向上する傾向にあることから、セルフレジが業務効率化に寄与していることは明確なメリットであると考えられます。

出典 : 2020年スーパーマーケット 年次統計調査報告書 - 一般社団法人 全国スーパーマーケット協会
http://www.super.or.jp/wp-content/uploads/2021/11/2020nenji-tokei1.pdf

セルフレジを導入するメリット

接触リスクの低減
非接触であることが求められる現在、人との接触点が少ないセルフレジは店員・スタッフとの接触ポイントがないため安心感を提供することが出来ます。お客様がリスクをセルフでコントロールできることや、店舗スタッフの安全性の確保にもつながります。
スペースの効率化
在来のレジレーンに比べて店内のスペース効率をより高く設定することが可能です。単純にレジ打ちを行っていたスタッフ一人分のスペースが削減されることもあり、効率的な配置であれば単位時間あたりのレジ通過件数も増加させる事が可能になります。
業務の効率化
スタッフのレジ操作がなくなる分、その分の時間およびリソースを別の業務に振り分けることが可能となります。今後、体現型の店舗が求められる事からも、訪問ユーザに対して接客や体験を重視したサービスの提供など、店舗ならではの業務に集中できることが大きなメリットとなります。

これらのメリットの効果もあり、セルフレジは今後さらに普及が進んでいくと考えられます。

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