Eビジネスを推進するORANGEシリーズ

ORANGE POS
ORANGE POSレポート
特集:未来のレジとは?
01.多種類のレジが生まれた背景店舗に求められる要素の変化

店舗のデジタル化・デジタライゼーションが進むとともに、店舗に求められるニーズが少しずつ変わってきています。

在来、店舗は商品との接点として、出会い、商品を知り、教えてもらい、体験する場でもあり、相談したり購入する場所として確立してきました。店舗とは、多様な要素と機能を兼ね備え、ユーザの求める内容に対して的確に答えることが要求される場所でもあります。

時代的背景が、店舗の役割を変えた

時代の変化とともに、ユーザのデジタル武装も進んでいる

今ほど情報がネット上にあふれることなく、自分の目と知識で物事の善し悪しを判断しなければならなかった時代、すべての人がいわゆる”目利き”になる必要があり、より良いものを、より良く手に入れるには、自分自身が知識という武装を身に纏うことが求められてきました。

デジタル化が進んだ現在、ユーザは経験だけではなく、デジタルチャネルから取得した情報知識に基づいた、いわばデジタル武装をするようになってきていています。在来よりもお客様とデジタルチャネルで接触を行う様になった結果、店舗に訪問しなければ得られない情報や、店舗でなければ「出来ない体験」などは極めて少なくなりました。

これまで店舗にはすべての要素が100%求められていたが、デジタルチャネルの普及により、一部の機能は店舗で求められる機会は少なくなった。

このようなデジタルチャネルの変化によって店舗に求められるニーズは大きく変化し、店舗の役割は大きく変わったと考えられます。

経験や体験することに重きを置くケースが増えている

日本国内の百貨店では、丸井が先鞭をつけて”売らない店舗”への変革を果たそうとしています。デジタルチャネルで実現できる事はすべてデジタルチャネルに任せ、店舗は店舗でしか出来ないことに特化する、という考え方です。

ECをはじめとするデジタルチャネルでは、一覧化された商品のなかから自分好みの商品を選ぶことができます。一方で、自分のニーズを満たすスペックの商品を探し出すことが出来たとしても、実際の手触りや重さ、サイズ感などの感覚的な情報は得ることが出来ません。VRなどの最新のテクノロジーを用いて擬似的に体験する事はできますが、実際に実物で体験できる事とは大きな隔たりがあります。
リアル店舗での流通網が弱いベンチャーのD2C(※1)などでは、商品の良さをリアルの世界で知ってもらい、商品の購入はデジタルチャネルで実施するなどのアプローチも当たり前になりつつあります。海外でベンチャーD2Cの体験ストアなどの展開でメジャーになったb8taや丸井などの事例から考えられるように、店舗はより体験型の機能が要求されることになるでしょう。

※1 D2C:製造者が直接消費者とつながる小規模製造業

多彩なレジは、店舗のあり方の変容により生まれている

b8taの様な体験型店舗の場合、購買をデジタルチャネルで実施するため、店舗にはデジタルチャネルとのシームレスな連携が求められます。言い換えれば、お客様にその場で購入してもらうことに重きをおいていないため、店舗には積極的に「その気」にさせる機能だけがあればよく、ストックヤードが存在しないため店舗内を広く使ってリッチな空間作りも可能となります。このような場合、店舗のレジに求められる機能はECやデジタルチャネルと連携し、ECで商品を購入するのと同じように商品を購入し、ECのデリバリー機能で個宅配送を実現することになるでしょう。

では、あらかじめ商品をデジタルチャネルで下調べし、スペックで目星をつけた商品を実際に体験してから買いたい場合、店舗のレジにはどのような機能が求められるのでしょうか。
ここまでの流れから、ユーザは極めて高い自己解決性を持っていると考えられるため、店舗での体験は在来のようなフルスペックのものは求めてはいないと考えられます。目的の商品を的確に探し出し、適切に商品を体験し、購入するかどうかを短時間で判断する、といった具合です。
この場合、購入はデジタルチャネルと店舗のどちらでも良いわけですが、店舗で購買をする場合はできる限りストレスフリーに購買ができるように体験を設計するべきと考えられます。目的の商品を体験する以外のすべての体験を切り捨てる、という考え方です。店舗のレジには、できる限り素早く会計を実現できる機能か、あるいは極めて簡易に実現できるようなセルフレジ機能があれば良いのかもしれません。

このように、体験やユーザの行動特性の変化によって必要とされるレジ機能は異なり、在来のレジシステム一つではすべての業界や顧客ニーズには対応できない時代となっています。

店舗やデジタルシステムはデータド リブンの時代

店舗のあり方が変容していく時代の中、特に求められているのは業務のDX化です。デジタル化やモダナイゼーションなど、あらゆるDX化の中では、これまでは感覚やごく一部のデータによってなされていた様々な判断を、より大きく広い範囲で集めたデータに基づいて判断していくことが求められています。例えば、POSレジの販売データ一つをとっても、「この商品が売れた」という情報だけではなく、「どのような時間帯に、どの入り口から入ってきた人が、どの商品を手に取った後に買った」というように、より実体に即したデータを取得し、データに基づいて改善を図ることが必要な時代となっています。

管理すべきデータの種類は増え、データはテクノロジーの進化によって初めて取得可能になったものもある。

デジタルチャネルの顧客販売接点であるECでは、このような行動分析はあたり前のものとして行われています。A/Bテストのような形で、同様の行動を取ったお客様に対してどちらのほうが効果があるのかをテストする手法まで開発されています。
店舗のデジタル化では、データによる顧客の行動や体験、購買までのプロセスを可視化することで、これまでは見逃されていた「店舗で起きていること」をデータ化し、データドリブンで様々な改善を図ることが出来るようにしていく必要性があります。

このようなデータドリブンの時代の中で「POSレジシステムに求められるのは何か」という問いかけに対し、様々な形で答えが生まれ、今の多様なPOSシステムが誕生していると言えます。

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